リニューアルした江戸東京博物館の世界観を象徴する歌舞伎役者の人形。実物大の再現展示や精巧な模型、光と音の演出が、江戸時代の東京の町並みや芝居小屋、日々の暮らしへと来館者をいざなう
4年間にわたる大規模改修を経て、江戸東京博物館が再オープンした。没入感のある展示の数々は、江戸時代から現代へと続く都市の歩みを鮮やかに描き出す。リニューアルした同館は、大型模型や映像投影、音響、体験型の要素を組み合わせることで、来館者を東京の歴史へといざない、変化し続ける今日の東京を形作るアイデアや創意工夫、日々の暮らしに息づく文化をたどる旅へと案内してくれる。
歴史を体感する没入型ミュージアム
リニューアルした江戸東京博物館では、海外からの来館者が実物大の日本橋を渡ったり、芝居小屋や民家、屋台を再現した精巧な展示を巡ったりしながら、かつての東京の日常生活を体験することができる。多くの東京都民にとっても、同館は、校外学習で都市の歴史を再現した展示を見学した思い出があり、親しみ深い存在となっている。今回の改修では、そのような経緯を踏まえながら、建築空間や模型、デジタル技術をこれまで以上に有効活用している。
同館の事業企画課長を務める学芸員の新田太郎氏によると、今回のリニューアルの背景にある中心的なコンセプトは「歴史空間への没入感」を……
取材・文/リサ・ワリン
写真/ローラ・ポラコ
翻訳/鈴木英介
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