ニシゴリラの近況について

東京ズーネット

上野動物園ニュース

モモコの近況

前回の記事で、ニシゴリラの「モモコ」の貧血が大きく改善したことをお知らせしました。

また、そのほかの血液検査の結果にも(大きな)問題はなく、体重も97kg(8月22日時点)と健康なころと同等まで増加し、活力も戻っています。そのため、群れに戻しても問題ないレベルまで回復したと判断し、9月5日に群れに合流させました。合流直後から群れ、モモコともに非常に落ち着いており、大きな混乱はありませんでした。

今後もモモコは投薬を続けながらの管理となります。体調や状況しだいでは非公開になる場合もありますが、見守っていただければ幸いです。

左からモモコ、コモモ、下 リキ
(撮影日:2022年9月5日)
モモコと群れのようす
(左からトト、ハオコ、モモカ、モモコ、コモモ、リキ)
(撮影日:2022年9月5日)

モモコの子どもの近況

5月31日に生まれた子どもは、8月31日現在、体重3,725gとなり、前回報告時の体重(3,170g)から555g増えました。ゴリラの子どもは前歯が生えるころに物を噛み始めます。子どもも同様の行動が見られたため、葉物野菜など固形物をかむ練習を始めました。

最近では周囲のものに興味を示し、積極的に手を伸ばしてさわろうとします。また、不安定ながらも四肢で歩行するようすが見られています。

これまで日中はゴリラ舎、夜間は動物病院の保育器ですごしていましたが、8月23日に保育器をゴリラ舎の事務所に移動し、一日を通してゴリラ舎ですごさせるように変更しました。ゴリラ舎では、日中は職員に抱き着かせ、群れのゴリラに対面させたり、寝室を見せたりしながら新しい環境に慣れる練習をしています。また、職員に抱き着かせていないときは、群れのくらす隣の部屋に収容するなどして、群れのそばですごす時間を長くしています。

今後もモモコや子ども、群れのようすを見ながら、群れへの合流に向けて慎重に一歩ずつ進めていきます。

職員に抱き着き、ゴリラ舎のようすを見てまわる子ども
(撮影日:2022年9月5日)
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