ニシゴリラ「モモコ」の子どもの近況について

東京ズーネット

上野動物園ニュース

5月31日に生まれたニシゴリラの子どもは、人工保育に切り替えた生後3日目の体重は1,720gでしたが、6月29日現在、2,465gとなりました。

ミルクの量は1日の摂取量が体重のおよそ15%~20%となるように与えており、初めのころは300ml程度だった哺乳量は、最近では最大540ml程度にまで増えています。1回に飲む量が増えたため、哺乳回数は当初の1日8回から7回に減らしています。動きや握力も力強さが増してきて、順調に生育しています。

本来ゴリラの子どもは母親の毛にしがみついて乳を吸うため、動画に映っているように、職員が毛足の長い服を着て哺乳をおこなっています。哺乳の合間も可能な限りこの服にしがみつかせ、ゴリラ本来の行動が発達するようにしています。

人工哺育を受けた子は1歳半までに群れへ戻り、ゴリラとしての行動や社会性を学ぶ必要があるといわれています。そのため、モモコの子どもがきちんと「ゴリラ」として成長できるよう、今後とも飼育・獣医チームが一丸となり、最善を尽くしていきます。


【動画】音声があります

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