図面もなく実物に触れて研さんを積んだ技法
男児の誕生を祝い、5月5日の「端午の節句(こどもの日)」にその健やかな成長や厄除けを祈って飾る五月人形は、往時の鎧兜のミニチュア版だ。その風習は江戸時代以降、「我が子を守る」という意味で庶民の間にも広がり、そのまま現代まで伝えられてきた。拓実氏は祖父、父から受け継いだ技に加え、現在の素材、技術、自ら工夫した技法を駆使して、かつての鎧兜を五月人形として再現している。
拓実氏の祖父である加藤鞆美氏は、国宝や文化財に指定されている武具甲冑の模写修理に功績を残して最高峰の名匠とうたわれた初代名人・加藤一冑(いっちゅう)を父に持つ。日本伝統工芸甲冑士一号にも認定されている。……
甲冑工匠加藤鞆美
https://tomomikato.com/写真/藤島亮
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