幼少期から育まれてきた国際感覚
キャリアを通じて日本と欧州を行き来してきたコラス氏にとって、国際的な暮らしは昔から身近なものだった。フランス最南部のオード県に生まれ、父親がエールフランスのパイロットだったことから、8歳から18歳までをモロッコで過ごした。学業の傍ら写真への関心を深め、苦労の末、13歳で初めてのカメラを手に入れると、撮影した写真でいくつもの賞を獲得した。実は、この趣味がきっかけとなり、1972年、18歳の時に初めて日本を訪れた。
「当初はブラジルのアマゾン熱帯雨林で過ごす計画を立てていました。しかし、危険な場所へ行けば母が心配すると思い、代わりにニコンのカメラを買いに日本へ行くことにしたのです」とコラス氏は振り返る。「当時、フランスではニコンのカメラは手が届かないほど高価でしたが、為替レートが1フラン=60円だったため、日本でなら購入できました」……
写真/藤島亮
翻訳/田崎桃子
