新たな視点の発見
ワシントン州スポケーンで生まれ育ったジャネット氏は、2001年に初めて来日した。ワシントン州が兵庫県と姉妹州の関係にあったため、西宮市に留学する機会を得たのだ。留学中に短期間東京を訪れたところ、新しいスタイルとの出会いが待っていた。「街行く女の子たちが鮮やかな色のタイツをはいていました」と彼女は振り返る。「アメリカではカラータイツを見たことがありませんでした。当時は流行していませんでしたからね。それが東京では、緑色のタイツにオレンジ色のストライプのシャツを合わせている人がいるのです。こういう奇抜な色の組み合わせを、どうしたらあんな風にうまく着こなせるのだろうと思いました」。ユニークなスタイルが大好きな彼女は自分でも試してみたが、「私には似合いませんでしたね」と笑う。
それでも東京のファッションシーンに対する彼女の関心は衰えなかった。「大学でファッションを学びたかったのですが、ファッションに限らずクリエイティブな分野で成功するには、周りの人と異なる視点を持たなければなりません。自分の生まれ育った所で勉強や仕事をしていると、他の人と同じようなものの見方をすることになりがちですが、私のアメリカ的な視点と日本の視点とを融合させれば、今までにない新しいものが生み出せるかもしれないと考えました」。ジャネット氏は粘り強く日本語を勉強し、東京にある名門、文化服装学院を受験して入学を果たした。……