トリノ市長、都市間対話で共通課題に挑む【TOKYO UPDATES】

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共通する都市課題

 トリノ市はイタリア北西部ピエモンテ州の州都。イタリア統一後、最初の首都となった歴史を持つ。自動車工業を中心に発展し、現在ではイタリアを代表する商工業都市だ。また、フランス国境に近く、交通の要衝としても知られる。

  2021年に就任して以降、ロ・ルッソ市長はトリノ市の活性化に向けて精力的に取り組んでいる。2022年には欧州最大級の音楽祭「ユーロビジョン・ソング・コンテスト」を誘致・開催し、新型コロナウイルス感染症流行後の観光回復を後押しした。また、テクノロジーと社会福祉を融合させたスマートシティへの取組が評価され、トリノ市は「2024-25年 欧州イノベーション首都」に選出されている。 

 ロ・ルッソ市長は現在、OECDチャンピオン・メイヤーズ包括的成長イニシアティブの副議長を務めている。同イニシアティブ議長の小池百合子東京都知事と共に、不平等の是正や包摂的な経済成長を促進する政策・施策について都市間での議論をリードする。

 ロ・ルッソ市長が指摘する都市の主要課題の一つが、人口動態の変化だ。若い世代にとって魅力的な都市をつくるためには、雇用機会だけでなく、交流や学びの場を提供することが重要である一方、高齢者を排除しない包摂的な社会の構築も不可欠だと強調する。「この両立こそが非常に重要な価値」だと述べた。

 小池都知事との緊密な連携のもと、ロ・ルッソ市長はOECDの枠組みで人口問題に取り組む意欲を示す。「彼女の非常に強いリーダーシップに大きな期待を寄せています。東京では多くの分野で社会サービスを変革してきました」と語り、その実績を評価した。

 課題への対応はOECDの地域ごとに異なるとしつつも、「私たちが共有している基本的な枠組みには共通点があります」と強調した。

 

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SusHi Tech Tokyo 2026 G-NETS首長級会議に参加するロ・ルッソ市長(右)Photo: courtesy of 東京都

地球温暖化対策

 ロ・ルッソ市長が挙げるもう一つの主要課題が地球温暖化だ。地質学の教授としての経歴を持つ同市長は、欧州連合(EU)が主導して2030年までの都市脱炭素化を目指す「気候中立・スマートシティ100」プロジェクトに参画している。トリノ市では、地熱エネルギーの活用や、公営住宅を含む建築物のエネルギー効率向上に取り組んでいる。・・・・・・

 

 


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