モクモク雲に包まれる乳房山の中で
4月中旬ごろから、乳房山が雲に覆われる日が増えてきました。
レンジャーとして仕事で雲に覆われている山を登っていると突然雨が降り出すこともしばしばあります。
今回はそんな、雲に覆われて「すっきり晴れない日」だからこそ楽しめる、乳房山の魅力をご紹介します。
乳房山は母島の中でも標高が高い山。
写真のように山の中腹から山頂にかけて雲に覆われることが多いです。
これは海からの湿った空気が島にぶつかり、上昇して山の空気で冷やされ霧や雲となる現象によるものです。
年に約30回乳房山を登っているレンジャーがおすすめする、雲霧に覆われた日の楽しみ方を3つご紹介します。
1.霧の中を感じる!
晴れている日と大きく違うのは山の中の「空気」です。
林内を歩いていると山の麓とは全く違う環境が広がってきます。霧の中にいるような、湿った、少しひんやりした空気。肌で感じるその違いはとても新鮮で、何度も登っているレンジャーでも思わずテンションが上がる瞬間です。
「空気の中に入り込む」ような感覚をぜひ味わってみてください!
2.湿った環境が大好きな動物を観察する!
雨の日は普段なかなか姿を見せない固有のカタツムリたちに出会えるビッグチャーンス!
雨が少なかったり晴れが続いていたりしているとカタツムリたちは乾燥から身を守るために殻に閉じこもって隠れていることが多く、見つけるのも大変!
ですが、雨の日や湿っている日にはお散歩している様子を見つけやすくなります。
どれも母島でしか見られない生き物です!
葉っぱの上にいることが多いので、目を向けながら歩いてみてください。
3.山頂付近から見える景色を楽しむ!
雲に覆われた日は、晴れの日とは全く違う景色が広がります。
「雲の中に入るってこんな感じかぁ」と実感できるのも魅力の一つです。
※山頂からの景色は見えたらラッキーと思ってゲーム感覚で眺めてみるのがおすすめです。
2026年春に新しくなった山頂展望デッキからの景色もお楽しみあれ!
今回は雲霧に覆われた日の乳房山の楽しみ方をご紹介しました。
急な雨や視界の悪さに「残念」と感じてしまうこともあるかもしれません。
ですが見方を変えてみると晴れた日には出会えない特別な景色や体験があるかもしれません。
<おねがい>
天候の悪い日は無理に登山しないようお願いします。
山の中では突然天候が悪くなることもあります。雨具などの装備を必ずお持ちください。
また、雨の日や空気が湿っている日は足元が滑りやすくなったり、昼間でも林内が暗くなったりすることもあります。歩行の際は十分にお気をつけてください。
乳房山は2019年に発生した山の一部崩落により、一定量の雨が降るなどの状況によっては通行ができない区間があります。
乳房山を登る際はあらかじめ通行可能か、小笠原支庁土木課や母島観光協会などでご確認をお願いします。

