【多摩動物公園】タイリクオオカミ「セロ」の現状について
2025年4月18日のズーネットニュースの中で、多摩動物公園のタイリクオオカミ「セロ」(オス、18歳)の近況をお伝えしておりましたが、5月中旬から高齢による右後肢の筋力低下が目立ち、採食や飲水時に腰が落ちることが多くなりました。
5月24日に一時起立不能となりましたが、翌朝は通常通り起立歩行を確認しました。6月中旬以降、肢の状態が悪化し、ふらつき転倒する頻度が増えたため、足元が滑りにくいように寝室にゴムマットを敷いたり、床材の藁の量を調節するなど環境を整えようすを見ていました。その後は右後肢を引きずりふらつきながらも、毎日自力で室内から放飼場に出ていき、ゆっくり運動をしています。現在、室内展示を中止し、セロが放飼場に出た際のみご覧いただける形としています。
6月30日の夕方には、また室内で自力で体を支えることができなくなり、床に倒れ込んで立ち上がれなくなりました。飼育担当者と獣医師でセロを寝室に運びようすを見ていたところ、翌朝には起立や歩行が確認され、採食や飲水も問題なくおこなえています。
現在の症状は老齢による体力低下の結果であり著しく改善させることは難しく、麻酔をともなう検査や治療は、セロの体力をさらに低下させる恐れがあることから実施しない予定です。展示については引き続きセロの体調次第とさせていただき、スタッフ一同で必要なケアをおこなっていきます。ご理解いただきますよう、よろしくお願いいたします。

タイリクオオカミのセロ
(2025年07月02日)
5月24日に一時起立不能となりましたが、翌朝は通常通り起立歩行を確認しました。6月中旬以降、肢の状態が悪化し、ふらつき転倒する頻度が増えたため、足元が滑りにくいように寝室にゴムマットを敷いたり、床材の藁の量を調節するなど環境を整えようすを見ていました。その後は右後肢を引きずりふらつきながらも、毎日自力で室内から放飼場に出ていき、ゆっくり運動をしています。現在、室内展示を中止し、セロが放飼場に出た際のみご覧いただける形としています。
6月30日の夕方には、また室内で自力で体を支えることができなくなり、床に倒れ込んで立ち上がれなくなりました。飼育担当者と獣医師でセロを寝室に運びようすを見ていたところ、翌朝には起立や歩行が確認され、採食や飲水も問題なくおこなえています。
現在の症状は老齢による体力低下の結果であり著しく改善させることは難しく、麻酔をともなう検査や治療は、セロの体力をさらに低下させる恐れがあることから実施しない予定です。展示については引き続きセロの体調次第とさせていただき、スタッフ一同で必要なケアをおこなっていきます。ご理解いただきますよう、よろしくお願いいたします。

タイリクオオカミのセロ
(2025年07月02日)