次世代型ソーラーセル開発支援の対象事業者
次世代型ソーラーセル開発支援の対象事業者を採択しました!
次世代型ソーラーセル社会実装推進事業
東京都では、電力のHTT「(H)へらす・(T)つくる・(T)ためる」をキーワードに、脱炭素社会の実現とエネルギーの安定確保に向けた取組を推進しています。
その取組の一つとして、「薄く、軽く、曲がる」という特徴を持った日本生まれの太陽電池である「次世代型ソーラーセル【注】」の実用化に向け、開発事業者に対し実証費用の一部を助成する「次世代型ソーラーセル社会実装推進事業」を実施しています。
このたび、助成対象事業者を採択しましたので、お知らせします。
なお、本事業におきましては、引き続き助成対象事業者を募集しています。
【注】次世代型ソーラーセルについて
ペロブスカイトと呼ばれる結晶構造を用いた太陽電池です。
シリコン系太陽電池に比べ、以下の特徴を有し、シリコン系太陽電池に対して高い競争力が期待されています。
- 1)「薄く軽くフレキシブル」である為、設置対象の場所の範囲が広がる
- 2)製造技術開発によって大量生産、製造コストの低下の可能性が有る
- 3)日本発の技術であるほか、主原料のヨウ素は、世界産出量の約30%が日本国内産である
助成対象事業者
株式会社リコー
事業概要
次世代型ソーラーセルを搭載した庭園灯の実証を実施
- 照度の低いエリアや垂直設置でも発電効率が高いという特徴を有する次世代型ソーラーセルを搭載した庭園灯を開発
- 屋外設置の庭園灯の電源としての発電量や耐久性を検証
- 生産性・経済性に優れるインクジェット技術で作製した次世代型ソーラーセルも検証予定
- 都内に30本程度の庭園灯の設置を予定
- センシング機能を搭載し、周囲環境データを遠隔から確認
- これまでの庭園灯では設置が困難であった場所への設置拡大が期待される
次世代型ソーラーセル搭載
庭園灯イメージ図
写真は現在大田区及び厚木市で実証中の庭園灯イメージ図であり、本実証事業においてデザイン等見直し予定
事業期間
令和6年11月から令和7年12月まで
次世代型ソーラーセル社会実装推進事業について
事業概要
次世代型ソーラーセルの早期実用化に向け、開発事業者が実施する実証事業の経費の一部を助成することで、社会実装の加速化を図る。
助成対象事業の要件
- 都の地域特性を踏まえ、都内での次世代型ソーラーセルの普及に向けた課題抽出及び効果検証を行うもの
- 助成対象事業の成果を都内で引き続き活用し、かつ、都内での早期社会実装に向けて取り組む計画を有するもの 等
助成金額
実証事業に要する経費(調査・設計費、設備費、工事費等)の3分の2の額
(上限額:4,000万円)
申請期間
令和6年7月11日~令和7年3月31日(申請総額が上限額に達した時点で終了)
予算額
1億2,000万円
申請受付窓口
(公財)東京都環境公社東京都地球温暖化防止活動推進センター(クール・ネット東京)
事業ホームページ
本件は、「『未来の東京』戦略」を推進する事業です。
戦略14「ゼロエミッション東京戦略」