【多摩動物公園】インドサイが生まれました!多摩動物公園では50年ぶりの出産!

東京ズーネット

 多摩動物公園では、このたびインドサイが生まれましたのでお知らせします。当園では、1973年12月に生まれたサイ太郎以来、50年ぶりの繁殖になります。

生まれたインドサイ

誕生日時 2024年9月3日(火)13時20分
性別   不明
両親   母親:ゴポン(24歳)
     1999年12月22日 サンディエゴ動物園生まれ
     2003年3月19日 金沢動物園に来園
     2020年12月9日 多摩動物公園に来園

     父親:ビクラム(推定23歳)
     2001年3月   ネパール国内で保護
     2002年3月28日 多摩動物公園に来園

※ゴポンは、2007年、2009年、2014年に金沢動物園において出産経験があります。
 

寄り添う親子(13時53分)
(撮影日:2024年9月3日)
 

経緯

 2023年5月9日に、オスの「ビクラム」と交尾が確認され、出産に向けて環境を整えるなど準備を進めてきました。

 9月3日朝、ゴポンが毎朝おこなっているトレーニングにも応じず、休息したままの状態だったこと、また乳汁の分泌がみられたため、出産が近いと判断し展示を中止しました。産室内に留め置いていたところ、11時40分頃破水が見られました。その後、直接観察からモニター越しの観察に切り替えようすを見ていたところ、13時20分に出産しました。

 出産直前、ゴポンは、出産場所を探すかのように動いたのち、羊膜が少し出た状態で座り込んでいきみ、立ち上がって出産しました。羊膜が出始めてから、概ね40秒で終了となる順調な出産でした。出産直後は、少し疲れたようすで子から離れた場所に座り込んでしまいましたが、13時30分頃には立ち上がり、子どものようすを気にし、寄り添うようすが見られました。

 子どもは、しばらく立ち上がろうと努力したのち、13時42分頃に立ち上がり、母親に近寄るなどのようすが見られ、15時40分には授乳を確認しています。
 

2024年9月4日に飼育係が撮影した写真です(9月6日追加)
 

現在のようす

 現時点(9月5日)で、母子ともに元気で、落ち着いており、大きな問題はありません。

 飼育係は、出産直後は、親子が落ち着いて過ごせるように、監視カメラを使用し、モニターを通して観察していましたが、落ち着いたことを確認してからは直接観察したり、給餌をしたりしています。

 当面の間、親子は室内で管理するため非展示となりますので、ご了承ください。
 

公開について

 公開日は決まり次第、お知らせします。
 

当園での飼育状況(2024年9月5日現在)

3頭(オス1頭、メス1頭、不明1頭) ※今回生まれた子どもを含みます。
 

日本国内の飼育状況(2023年12月31日現在)

日本国内の飼育状況:4園 7頭(オス4頭、メス3頭)
資料:2023年インドサイ国内血統登録台帳【(公社)日本動物園水族館協会】

 

出産のようす(撮影日:2024年9月3日)

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