パパ・ママの家事・育児実態について5,000名に聞きました 「男性の家事・育児実態調査2025」を発表

都庁総合
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家事・育児時間の男女差が縮小!足りないのは自由時間と睡眠⁉

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東京都は、都内在住の男女5,000名を対象に「令和7年度男性の家事・育児実態調査」を実施しました。
調査結果を踏まえ、専門家の協力のもと、家事・育児時間の男女差や家事・育児分担に対する満足度の変化を分析。
さらに、夫婦間のコミュニケーションギャップや男性の育業【注】が進む中で新たに浮かび上がった課題や悩みなどにも触れながら、専門家のアドバイスをレポートにまとめています。ぜひご覧ください。

【注】「育業」とは、東京都の公募によって決まった「育児休業」の愛称。東京都では育児は「休み」ではなく「未来を育む大切なしごと」と考えるマインドチェンジを進め、育業を社会全体で応援する気運醸成に取り組んでいます。

調査結果のポイント(レポート抜粋)

1 家事・育児時間の男女差が縮小! パパ・ママが一番欲しいのは「自由時間」

家事・育児にかける1日の平均時間は、男性は3時間29分、女性が7時間48分で、その差は4時間19分となり、前回調査(令和5年度)より1時間以上縮小。特に女性の家事・育児時間が大きく減少

Q.家事、育児、介護にかける1日の平均時間を教えてください
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家事・育児分担の満足度は男女差が大きい状況であるが、女性の満足度が前回調査より大きく向上

Q.夫婦間における家事・育児分担に満足していますか?
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男女ともに欲しいプレゼントの1位は「自分の時間」。平日の自由時間は2時間前後で、男女で大きな差が見られなかったが、土日については男女差が90分となり、男性の方が長く自由時間を取れている傾向

Q.あなたの、1日の平均の自由時間を教えてください
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2 「感謝される頻度」に男女間で大きなギャップ その「ありがとう」は伝わっていない!?

「配偶者に感謝を伝える頻度」は、男女ともに「毎日」が1位。一方、「配偶者から感謝を伝えられる頻度」は、男性の1位が「毎日」であるのに対し、女性は「いつ伝えられたか分からない」が1位に

Q.配偶者が家事・育児をしたときに、あなたはどのくらいの頻度で感謝の言葉を伝えていますか?
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Q.あなたが家事・育児をしたときに、配偶者からどのくらいの頻度で感謝の言葉を伝えられていますか?
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3 男性の育業事情 パパも社会もマインドチェンジ!

男性の育業取得率は増加傾向。0歳児パパの育業取得率は約65%。そのうち約33%が1か月以上育業し、半数が「次の機会があればまた育業したい」と育業経験を前向きに受け止めている。

Q.一番若いお子様について、あなた自身の「育業期間」を教えてください
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池田さんポイント

男性の育業取得率など、日本の家事・育児の状況は着実に前進しています。しかし今後、共働き家庭がさらに増え、夫婦が同時に長期間育業するケースが増えると、これを支える政府や企業の負担は夫婦2人分、つまり倍になりますね。社会全体でどこまで支えられるかが課題となります。
スウェーデンでは、夫婦が交代で育業し、男性が一時的に“ワンオペ育児”を担うのが一般的です。日本でも、女性が早めに復職し、夫とバトンタッチするような“交代制”を考える時期に来ているのではないでしょうか。「それぞれが主役として家事・育児に関わる」スタイルへとシフトしていくことが、これからの自然な流れだと思います。

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池田心豪さん

4 パパもママも“寝不足” 家事・育児・仕事の頑張りすぎに要注意!

「身体的疲労」は、男女ともに「睡眠不足」が1位。睡眠時間について、パパの約3人に1人、ママの約4人に1人が「6時間未満」と回答

Q.あなたの平日の睡眠時間(1日平均)を教えてください
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天野さんポイント

私もかつて、すべてを完璧にこなそうとして苦しくなった時期がありました。今は「家事30点、育児30点、仕事30点」、足して90点なら十分と考えています。夫婦で“妥協点”を共有し、合格点を高く設定しすぎないことが大切です。
最近では、男性の産後うつが増えています。その背景には「社会的孤立」があり、だからこそ、男性同士が気軽に弱音を吐けるコミュニティづくりが重要です。つながりがあるだけで、心はずっと軽くなります。
そして何より、「睡眠」は本当に大切。睡眠不足は”うつ”のリスクを高めるため、しっかり眠ることが予防にもつながります。多少家が散らかっていても、「ホコリで人は死なない」と自分に言い聞かせて、早く寝るのも立派な選択です。

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天野妙さん

調査概要

実施方法

WEBアンケート調査

調査期間

令和7年7月15日から8月21日まで

調査対象

都内在住の男女5,000名

対象1

子育て世代…未就学児を持つ男女4,000名(男女各2,000名)

対象2

全世代…18歳~69歳の男女1,000名(男女各500名)

レポート及び調査結果の全文は、生活文化局ホームページに掲載しています。

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本件は、「2050東京戦略」を推進する取組です。
戦略5 女性活躍「社会のマインドチェンジ」

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▲2050東京戦略
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