【体験レポート】家族でリアルに体験しながら防災を学んできました

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今回はその中のコンテンツから、「親子でスマイル体験レポート」防災館での体験記を紹介します。春休みに親子でお出かけしてみては?

家族でリアルに体験しながら学べる防災 in立川防災館

災害の多い日本に住んでいる私たちにとって、「防災」は避けては通れない大切なテーマです。しかし、「いざ準備をしよう」と思っても、何から始めればいいのかわからないことも多いですよね。そんな中、家族でリアルに体験しながら防災について学べる場所があると聞いて、小学6年生のハルヒちゃんとお父さんの二人で、東京都立川市にある「立川防災館」に行ってきました。

JR立川駅北口(1番乗り場)より「立川消防署」下車すぐ目の前に立川防災館があります。地震、火災、風水害などの災害を想定したシミュレーションを体験しながら、防災の知識を深められる施設です。入館料は無料で、小さな子どもから大人まで幅広い世代が理解できるプログラムが用意されています。今回は次の「地震体験」「煙体験」「VR防災体験」「消火体験」と4つのプログラムを専属インストラクターの案内で体験してきました。インストラクターさん、今日は1日宜しくお願いします。

 
 
▲体験受付をすると体験カードが1枚貰えるぞ。カードを5枚集めると・・・修了証と貰ったカードが収納できるカードホルダーが貰えるとか。

地震体験室 ~震度7の恐怖を体感~

まず最初に体験したのは地震体験室です。インストラクターから地震発生時の正しい行動や注意点などの予習を受け、地震の揺れを再現する装置へ移動します。

ここでもインストラクターによる予習の確認と注意点などを聞きます。それではスタート!

ビー!ビー!地震警報が鳴りました!事前にインストラクターより説明を受けていた「机の下へ!」に従い、机の下へ避難します。
実際に揺れが始まると、予想以上の激しさに2人とも驚いたようです。
机の脚を握って、膝をつく体勢で身体を安定させないと勝手に転がりかねない程の揺れなのです。

最初に震度5、そして次は震度7も体験。地震が止まったら、ガスコンロのガスを止めて、電気ブレーカーを切って、避難経路の扉を開ける!

ハルヒちゃんとお父さんで、ちゃんと出来ていましたね。

※“地震体験コーナー”は2025年2月18日現在で期間未定で休止となっています。

 
▲最初に動画で予習します。
▲地震体験の直前にもインストラクターよりレクチャーを受けます。
 
▲机の下で机の脚を持って倒れないようにしよう。
▲地震が止まったら避難経路の確保。

煙体験室 ~迷路の中で避難行動を練習~

次に体験したのは煙体験室です。煙が充満した迷路を通り抜けることで、火災時の避難の仕方を学ぶプログラムです。
迷路の中はほとんど視界が利かず、裾を口に付けて、壁に手をつけながら進むことが求められました。

ハルヒちゃんが「目印はあれだよ、とうちゃん!」。

こちらでも体験実施前にインストラクターから説明を受けるのですが、その際に覚えた避難誘導灯を指さしてお父さんに教えています。

「もっと背を低くしなきゃだめだよ!」と、ハルヒちゃん。

大人の方が体が大きいので、ハルヒちゃんはお父さんが心配だったようです。
火事の際は火も怖いですが、なにより煙が一番怖いのです。

「姿勢を低くして、口元を腕の裾などで覆い、片手で壁に触れながら、非常灯または避難誘導灯を目印に進む」これが重要だと教えてもらいました。

何とか無事に脱出できました。

 
▲ここでも予習は大切です。
▲地震体験の直前にもインストラクターよりレクチャーを受けます。
 
▲姿勢低く、腕の裾を口元に当てて、片手は壁に添える、完璧ですね。
 

VR防災体験コーナー ~リアルな災害を仮想空間で体感~

こちらではVRを使用した防災体験が出来る設備となっています。

専用の椅子に座り、VRゴーグルを装着。
インストラクターの指示に従いセッティングが完了するとスタートします。

360度見渡すことが出来るデジタル空間。
そこでは、まるで自分が災害現場にいるかのような臨場感が広がります。
地震で揺れる自宅の中で家具が倒れ、ガラスが割れ、足の踏み場も無い状況の中、屋外への退避が間に合わず家屋に押しつぶされる状況をリアルに体感。
最後は救助隊員が屋根を切断し、助けに来てくれました。

この体験では災害の怖さだけでなく、適切な避難行動を学ぶことができました。

例えば、家屋内で地震が起きた際には火事予防に「電気を止める」「ガスを止める」、ガラス片などによる怪我の予防に「スリッパなどを履く」、避難経路を閉ざさないように「扉の傍に倒れるような物を置かない」といった具体的な行動を確認できたのは大きな収穫でした。

▲ここでもインストラクターによるレクチャーがあります。
 
▲実際の映像は現地会場にて体感してみてください。

消火コーナー ~初期消火の重要性を体感~

最後に体験したのは消火コーナーです。

訓練用の消火器を使い、スクリーンに映し出された火災映像に向かって初期消火を行うプログラムでした。
ハルヒちゃんとお父さんの2人で「火事だ!」の声出しをし、本格的な消火器の使い方を学びました。

消火器を操作する際に「ピンを抜いて、ホースを火元に向けて、レバーを握る」という基本的な手順を教えてもらいました。
シンプルな操作ですが、いざという時に迷わないために事前の練習が必要だと感じました。

さぁ、ハルヒちゃんとお父さんで並んで、せーの!「火事だー!」

 
▲インストラクターのレクチャーを受けます。
▲「火事だー!」大きい声で周りに知らせよう。
 
 
▲消火は火の根本を狙って! 

多種多様な体験コーナー

ツアー体験コーナーは、今回の4体験コーナー以外に「防災ミニシアター」「応急救護訓練室」「救出救助コーナー」があります。

他にも、自由体験コーナーが全11種(消防士に変身しよう、キミはレジェンド消防士、サバイバルクイズ、まちをまもる!こども消防隊、防災ミッションをクリアせよ、家の中の事故を防ごう、からだでおぼえる!防災アクション、多目的学習コーナー、消防ヘリゲーム、日常生活事故防止コーナー、通報訓練コーナー)あります。

最近は見かけなくなった公衆電話などでの通報訓練など、さまざまな普段の生活では体験できないことを体験できます。

※“サバイバルクイズ”は2025年1月17日現在で調整中となっています。復旧予定日などは、施設へ直接お問い合わせください。

防災ミニシアター
応急救護訓練室
救出救助コーナー
消防士に変身しよう
まちをまもる!こども消防隊
防災ミッションをクリアせよ
防災ミッションをクリアせよ
からだでおぼえる!防災アクション
からだでおぼえる!防災アクション
多目的学習コーナー
多目的学習コーナー
日常生活事故防止コーナー
日常生活事故防止コーナー
通報訓練コーナー
通報訓練コーナー

乳幼児連れの親子にも対応

授乳室は2階奥、ベビーカー置き場は1階入ってすぐの階段下にあります。授乳室には、おむつ替えの台や洗面台も設置されています。

 
 
 

立川防災館のプログラムは、どれも楽しみながら学べる内容ばかり。
家族で体験すれば、災害時の行動を具体的に共有出来て大きな収穫になるでしょう。

特に印象的だったのは、VR防災体験のリアルさと、煙体験の実践的な内容です。
災害時には落ち着いて行動することが難しいかもしれませんが、こうした体験を通じて事前に準備をしておくことで、少しでも冷静に対応出来るようになると感じました。

まだ訪れていない方は、ぜひご家族やご友人と一緒に訪れてみてください。

ハルヒちゃん、今日はどうでしたか?

体験はVRがとても楽しかったです。
さっそく学校や普段の生活にも役立てるように取り組んでいきたいと思います。
担当のインストラクターさん、ありがとうございました。

お父さん、今日はどうでしたか?

初めて知ることや、子どもから教わることなどもあり、とても勉強になりました。
特に煙体験は想像以上に苦しく、かつ体力も使うのだと改めて知りました。
知識もそうですが体力もつけて家族を守りたいです。
今日はありがとうございました。

立川防災館について

住所 東京都立川市泉町1156-1
交通アクセス 自動車利用の場合 駐車場はございますが、講習を受講される方は駐車できません。
電車利用の場合 多摩モノレール「高松駅」より徒歩15分
バス利用の場合 JR「立川」駅北口1番乗り場「立川消防署」よりすぐ
開館時間 9時00分~17時00分
休館日 毎週木曜日・第3金曜日(国民の祝日にあたる場合は直後の平日)および12月29日~翌年1月3日
※曜日に関わらず次の日は開館します。
9月1日(防災の日)10月1日(都民の日)1月17日(防災とボランティアの日)
入場料 無料
備考 ※ツアー体験コーナーは、最大4つまでお選びいただけます。
※一部体験コーナーにて年齢制限または身長制限がございますのでご注意ください。
電話番号 042-521-1119
公式ホームページ

立川防災館 https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/taiken/tachikawa/index.html

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