自然を活用して課題解決 第1回Tokyo-NbS アクションアワード表彰式(とちょうダイアリー)
都は2023年4月に改定した「生物多様性地域戦略」に基づき、自然を活用して社会課題を解決する取組、NbS(Nature-based Solutions)【注】を定着させるため、さまざまな取組を進めています。その一環として都は「Tokyo-NbSアクションアワード」を創設しました。
2024年12月19日、都庁で「第1回Tokyo-NbS アクションアワード」表彰式が開催され、先駆的にNbS を実践する事業者などが表彰されました。
最優秀賞は野村不動産ホールディングス株式会社の「森を、つなぐ」東京プロジェクト、優秀賞は特定非営利活動法人銀座ミツバチプロジェクトの銀座ミツバチプロジェクトとサントリーホールディングス株式会社のサントリー「天然水の森」が受賞しました。
【注】自然が持つ機能を持続的に利用し、多様な社会的課題の解決につなげる考え方。気候変動や自然災害などに対応することで、人間の幸福と生物多様性の両方に貢献する。
野村不動産「森を、つなぐ」東京プロジェクト
奥多摩町で「つなぐ森」を保有し、生物多様性を重視した主伐や間伐などを実施。また地域企業と連携した木材利用の促進等により「地産地消の循環する森づくり」を推進し、CO2吸収など森林の多面的な機能の向上を図っている。さらにサステナブルツーリズムの促進など地域産業の活性化にも貢献している。
銀座ミツバチプロジェクト
銀座周辺で都市養蜂を行い、屋上緑化の推進や「銀座はちみつ」の商品化による地域振興、環境教育など、幅広い活動を展開。また屋上で栽培したサツマイモを利用して芋焼酎の製造も行い、地域コミュニティの活性化にも寄与している。
サントリー「天然水の森」
都内4か所の「天然水の森」を管理し、地下水を保全するための森林と生物多様性の活動を自社の中心事業に位置付けて展開。水や森林に関する研究と森林整備を組み合わせた活動を実施している。
受賞者のみなさん(前列)、審査員のみなさん(後列)、栗岡祥一副知事(前列中央)、須藤栄環境局長(前列左から二番目)
- 報道発表資料 Tokyo-NbSアクションアワード受賞者決定等