動物園・水族園レポートチャレンジ2022最優秀作品

東京ズーネット

中学生・高校生対象「動物園・水族園レポートチャレンジ2022」年間最優秀作品決定!

 上野動物園、多摩動物公園、葛西臨海水族園、井の頭自然文化園では、動物園や水族園の生きものをテーマにした研究レポートを毎年、募集しています。多様な生きものを飼育、展示している動物園・水族園は生きものを実際に観察し、その不思議を探究する場としてとても適しています。今回も多くの中学生・高校生の方にご応募いただきました。

 ご応募いただいた研究レポートのなかから中学生部門2作が年間最優秀賞作品に、中学生部門1作と高校生部門2作が年間奨励賞に決定しましたので、以下のようにお知らせします。

中学生部門(敬称略)

年間最優秀作品 2点
・「鳥なのにトラ柄?妖怪ぬえの正体と柵の秘密」髙橋愛莉(中学1年生 聖徳学園中学校)
 研究レポートの内容はこちら

トラツグミ
トラツグミ
【選者コメント】
 通いなれた井の頭自然文化園で思った素朴な疑問をきっかけに、時間をかけてトラツグミを観察し、妖怪のような鳴き声と言われる不思議さの探求にとどまらず、新たな課題も見つけて発展させている。観察だけでなく、スタッフへのインタビューやインターネットを使った情報収集でも補足しているが、何より自分の観察で得られた成果を常に大切にしてまとめている。後半の鳥類の種による展示施設の違いへの興味は目の付けどころがユニークである。自分の疑問を大切にして、これからも動物園水族園での観察を続けてほしい。

・「ハシビロコウの観察」木村実南(中学1年生 昭和女子大学附属昭和中学校)
 研究レポートの内容はこちら

ハシビロコウ
ハシビロコウ
【選者コメント】
 「動かない鳥ハシビロコウ」という広く語られている事柄が調査のスタート地点で、動かないと言っても、まったく動かずにくらせないであろうという仮説もまた多くの人が考える展開である。このレポートの何よりも優れていたところは、この疑問を解決するために上野動物園の開園時間から閉園時間まで、1羽のハシビロコウを観察し続けたことである。30分ごとに動いた回数の分析では、統計処理により、経時変化の傾向を明らかにした。行動の内容についての分析を進めて、より詳細なハシビロコウの日周行動の記述に発展させてほしい。

奨励賞 1点
・「アカハライモリの模様のはなし」三本木美空(中学1年生 山脇学園中学校)

高校生部門(敬称略)

奨励賞 2点
・「クロマグロの回遊スピード変化範囲について」河合青祢(高校1年生 豊南高等学校)

・マグロとアカシュモクザメの運動量について野生、飼育下での比較」松橋創音(高校1年生 豊南高等学校)

 なお、本年も「動物園・水族園レポートチャレンジ」研究レポートを募集しています(2023年の募集について)。生きものを観察するヒントやレポートのまとめ方などに関する質問があれば、Eメールでご相談ください。学校の課題でご応募いただく場合もサポートいたします。

 問い合わせ先Eメール:edu-center@tzps.or.jp
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