140周年企画連載 上野動物園 店舗の取組み
上野動物園ニュース
上野動物園には、東京動物園協会が運営するギフトショップが2店舗、フードショップが4店舗あります。そのほかに都立動物園全般のオリジナル商品を取り扱う通信販売もおこなっています。
動物園には幅広い年齢層のお客さまが来園するため、店舗では安心安全はもちろんのこと、動物園ならではの商品やメニューを開発し、楽しい思い出のひとつとして持ち帰っていただけるよう工夫を続けています。
この10年では、販売商品を通じて動物たちが生息する環境保全につながる取組みを推進してきました。そのひとつとして、パンダドネーション商品を積極的に展開しています。このパンダドネーション商品とは、売上の一部がジャイアントパンダ保護サポート基金に寄付されるものです。
2017年にシャンシャンの誕生を記念して、実際のシャンシャンの体長や体重を正確に再現したぬいぐるみ「ほんとの大きさ」シリーズを発売したところ、成長過程がわかること、本当の重さを体感できることから大きな反響をいただきました。この商品からドネーション(寄付)という言葉を知った人も多いのではないでしょうか。現在はシャオシャオとレイレイのシリーズを販売しています。

右:ほんとの大きさパンダの仔 147g
中央:ほんとの大きさパンダの仔 284g
左:ほんとの大きさパンダの仔 608g
「ほんとの大きさパンダの仔」シャオシャオ&レイレイシリーズ

下:ほんとの大きさパンダの仔 蕾蕾 146g

下:ほんとの大きさパンダの仔 暁暁 286g
飲食店では、オリジナルデザインを入れたスーベニアカップつきのデザートメニューをドネーション商品として発売しました。ジャイアントパンダのシンシンとシャンシャンの母子デザインからスタートして、シャンシャンの誕生日記念商品になり、さらにシャオシャオとレイレイまで受け継がれています。

双子パンダタンブラーde杏仁豆腐

2歳カップde木のぼりソフト
もうひとつの取組みは、脱プラスチックを始めとした環境負荷への対策です。かつてはプラスチック製だったギフトバッグを紙製に変更したことを皮切りに、FSC認証紙を使用したポストカードやノート、間伐材を使用したチャームなど続々と展開しています。


飲食店も脱プラスチックを進めています。ストローやドリンクカップ、ビールカップを紙製に変更しました。プラスチックスプーンやフォークはバイオマス素材を取り入れています。
そのほかにも、二酸化炭素の排出量を少なくするために地産地消への取組みにもチャレンジしています。今後も「できることから」環境配慮への取組みを続けていきます。



〔上野動物園販売係 小島一輝〕