2021年、東京2020大会のスケートボード・パーク女子で金メダルに輝いた四十住さくら選手 Photo: courtesy of 四十住さくら
東京2020オリンピックで、新競技として世界中を熱狂させたスケートボード。複雑な形のコースで技を競う種目、女子パークで初代金メダリストに輝いたのが、四十住(よそずみ)さくら選手だ。あれから5年、東京での栄光と、パリ2024オリンピックでの予選敗退という大きな挫折の両方を経験した。金メダリストとしての重圧、体の変化、そして一度スケートボードから完全に離れたことで見えてきた「原点」。24歳になった初代女王が、自らのストイックな歩みを振り返りながら、これからの東京、そして次世代のスケーターたちへの想いを語る。
家族会議から始まった「日本一への道」
小学6年生の夏、13歳上の兄がスケートボードで遊んでいる姿を見て「お兄ちゃんと滑りたい」という純粋な動機からスケートボードを手にした四十住選手。当時は地元・和歌山県に十分な練習環境はなかったものの、ただ無我夢中でボードに乗り続けた。初めて自分で「好きだ」と思えるものに出会った瞬間だった。
「最初は本当に難しくて、誰かに手をつないでもらったりつかまったりしながら乗っていました。でも、すぐには何もできなかったのに、1週間やり続けたら手を離して普通に乗れるようになったんです。その瞬間が、やっぱりすごく気持ちよくて。習い事は他にもやっていましたが、自分で『やりたい』と思って初めて夢中になったのがスケートボードでした」・・・・・・
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