空から見た東京の「今」 変わりゆく街のビフォー&アフター

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戦略広報課の大切なミッションのひとつとして、東京の姿を「記録すること」があります。今回、カメラマンがヘリコプターで空撮をする際に同乗して、東京を上空から見る機会がありました。いつもあちこちで工事が行われ、目まぐるしく風景が変わっていく東京の街。あの場所では何が行われているのでしょうか? 気になるスポットのビフォー&アフターを、空からの目線で追ってみました。

昭和のモダニズム建築から超高層ビルへ、新宿駅西口

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2026年3月現在の新宿駅周辺。写真上側が西口

まずは東京都庁のおひざ元、新宿から。乗降客数世界一の新宿駅は、現在西口周辺を中心に再開発の真っ最中です。50年以上営業していた小田急百貨店本館が解体され、いつも見ていた建物がぽっかりと消えた光景は、新宿駅を利用する方なら記憶に新しいことと思います。

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小田急百貨店本館が完成したのは1967年。新宿駅西口広場(地下)のループ状車道と一体的に設計されました(1969年10月撮影)

現在は、その跡地に地上48階建ての超高層複合ビルの新築工事が行われていて、2029年度の完成を予定しています。また同時期に、東西を往来できるデッキの新設や駅前広場の再編など、歩行者を中心とした空間の整備が進められていて、2035年度ごろに完成予定です。慣れないと迷ってしまう人も多い巨大ターミナル駅も、スムーズに利用できることが期待されています。

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坂倉準三設計によるモダニズム建築の傑作と称されました(2011年10月撮影)
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西口から東側の建物が見えるのは貴重な光景かも?(2025年9月撮影)

 

100年に1度の渋谷駅大規模再開発もいよいよ最終章へ

周辺を歩いたことがある方は実感すると思いますが、渋谷はその名の通り、すり鉢状の谷底に駅がある地形になっています。それゆえに駅舎は、明治時代の開業以来増築改築を繰り返し、超複雑な構造になっていました。

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白く連なるかまぼこ型の屋根が東急東横線渋谷駅(2013年2月撮影)

2013年まで、東急東横線渋谷駅が地上にあったことを覚えていますか? 副都心線が延伸して東横線渋谷駅と接続するとともに、渋谷・代官山間の地下化が決定すると、地上駅舎と線路跡に広大な未利用地が生まれ、再開発が本格化しました。その後、東横線渋谷駅跡に「渋谷ストリーム」が完成し、銀座線と埼京線ホームが移設されるなど、駅の中も外も次々と姿を変えていきます。

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この時点で駅直結の超高層ビルは渋谷ヒカリエ(左)と渋谷ストリーム(右)(2020年5月撮影)
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2026年3月の渋谷駅周辺。手前の建物は2024年開業のShibuya Sakura Stage

現在の渋谷駅周辺では、再開発の最終段階が進行中。2030年度には、東西南北を結ぶ歩行者専用の通路やデッキが誕生し、駅周辺の移動が飛躍的に便利になります。そして2034年度には、5つの広場が整備され、約30年にわたる大規模な再開発が最終的な完成を迎える見通しです。

大手町では、日本一の高さのビルを建設中!

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青く囲まれている部分が建設中のTorch Tower

東京駅の周辺もあちこちで大きなビルが建設中ですが、中でも注目は大手町。現在地上62階・地下4階、高さ約385mの「Torch Tower(トーチタワー)」が建設中で、2028年の完成時には日本一の高さのビルとなる予定です。上部には展望施設も作られる予定で、東京を一望できる人気の観光スポットがまたひとつ増えそうです。

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高度経済成長期の大手町(1972年7月撮影)

大手町エリアには官庁が集中していましたが、霞が関へ集約され移転しました。戦後になるとその跡地には、大手銀行や商社、新聞社の本社ビル、100mを超える超高層ビルが次々と誕生し、「東洋一のオフィス街」と呼ばれていました。今もオフィス街としてにぎわう中、さらに観光や憩いの場としての整備も進められています。
 

高輪ゲートウェイの街が姿を現し、未来都市へと続く

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旧・田町車両センター。写真上側が品川方面(2012年2月撮影)

山手線で約49年ぶりとなる新駅開業が話題になった「高輪ゲートウェイ」駅。品川駅と田町駅の間に位置するここには、かつて田町車両センターがあり、たくさんの電車が並んでいました。

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開業間もない高輪ゲートウェイ駅(2020年5月撮影)

そういえば、駅ができたばかりの2020年に、足を運んだことがありました。駅前は更地に近い状態で、仮設の大きなドーム型テントだけがあり、その中で期間限定イベントが行われていたのを覚えています。

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2026年3月、TAKANAWA GATEWAY CITYの主な施設ができあがりました

やがて段階的に施設ができあがり、「TAKANAWA GATEWAY CITY(高輪ゲートウェイシティ)」は、2026年3月28日にグランドオープンを迎えました。最も新しい施設が写真の右側、建物の外側を木と緑がらせん状に取り囲む「MoN Takanawa: The Museum of Narratives」という文化施設です。
今後も駅と暮らしやビジネス、文化が一体化したプロジェクトとして、未来型のまちづくりが進められていきます。
 

車専用道路から、人のための空間へ生まれ変わるKK線

ビルの合間を縫うように曲線を描いているのは、東京高速道路(KK線)。2025年4月に高速道路としての役目を終えた今、新橋・銀座・京橋という超都心部に、なにも走っていない道路があるのが不思議な感じです。

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写真右上に見えるのがJR有楽町駅と「東京国際フォーラム」
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上と同じ写真で、黄色いラインがKK線

ここは2030年から40年くらいの完成を目指して、歩行者専用の空間に生まれ変わるプロジェクトが進行中。それまでの間、道路の上で不定期にさまざまなイベントが開催されていて、みなさんがKK線の上を歩く(または走る)チャンスが今後もあるはずです。道路上には新幹線が目の前を並走する部分もあり、とても楽しい体験です。
現状のKK線は再開発に向けて“BEFORE”の状態。10年後くらいに空撮をしたら、人と緑があふれるグリーンベルトのように見えるかもしれません。

KK線についてはこちらの記事でも紹介しています。

新しいビルや観光スポットができると、以前この場所に何があったのか思い出せない・・・なんてことよくありませんか? 工事の音が響く場所にも「今」と「未来」の東京が詰まっています。
空から見ると、静かで止まっているように見える東京の姿は、目に焼き付けると同時に写真に収めて「記録」するべきものだと感じました。

<参考>
新宿駅直近地区工事情報ポータル
渋谷再開発&まちづくり|東急株式会社
TOKYO TORCH | 三菱地所
1:近世までの丸の内・大手町 ~ 丸の内・大手町 | このまちアーカイブス | 不動産購入・不動産売却なら三井住友トラスト不動産
TAKANAWA GATEWAY CITY
東京高速道路(KK線)の再生に向けた取組|都有地等をいかしたまちづくり|東京都都市整備局

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