【報告】東京都デジタルツイン CEATEC 2025に出展!
2025年10月、幕張メッセで開催された「CEATEC 2025(シーテック)」に、東京都の「デジタルツイン実現プロジェクト」として初めてブースを出展しました。
本記事では、CEATECにおける私たちのブースの様子とあわせて、デジタルツイン事業についてお伝えします!
1.はじめに ― デジタルツインと東京都の取り組み
デジタルツインとは、センサーなどから取得したデータをもとに、建物や道路などのインフラ、経済活動、人の流れなど様々なフィジカル空間(現実空間)の要素を、サイバー空間(コンピューターやコンピューターネットワーク上の仮想空間)上に「双子」のように再現したものです。
東京都では2020年度からデジタルツイン実現プロジェクトに取り組んでおり、サイバー空間とフィジカル空間の融合によるデジタルツインを産学官一体で実現することで、課題解決と都民のQOL(Quality of Life)向上を目指しています。
図1 デジタルツインのイメージ
2.CEATECでのブース展示のご紹介!
今回私たちが出展したCEATECは、国内外の大企業からスタートアップまで、業界や分野を超えて多様なプレイヤーが集い、最先端のテクノロジーやソリューションを発信する展示会です。
私たちのブースでは、デジタルツインについての様々な展示を行いました。今回は、その中から
(1)「東京都デジタルツイン3Dビューア」の体験
(2)3Dビューアの掲載データをもとに作成した、建物模型
(3)3Dビューアの掲載データを用いた、プロジェクションマッピング
の3つをご紹介します。
図2 デジタルサービス局のブース外観
(1)「東京都デジタルツイン3Dビューア」の体験
初めにご紹介するのは、3Dデジタルマップなど、デジタルツイン上で扱う地理空間データを可視化するための「東京都デジタルツイン3Dビューア」です。担当者によるガイドのもと、ブースに用意したPCを通じて実際に操作を体験していただきました。
3Dビューアはウェブブラウザから無料でアクセス可能なので、まだの方はぜひお試しください!
図3 デジタルツイン3Dビューア操作体験の様子
(2)3Dビューアの掲載データをもとに作成した、建物模型
次にご紹介するのは、西新宿エリアの建物模型です。都市や建物の形状を3次元的に表現したデータである3D建物モデルは、前述の3Dビューアを通して見るだけでなく、このようにデータを3Dプリンターに取り込んで模型を作成することもできます。
図4 3Dプリンターと建物模型
(3)3Dビューアの掲載データを用いた、プロジェクションマッピング
最後にご紹介するのは、プロジェクションマッピングです。都内全域の地形を3次元的に表した模型の上に様々な地理空間データを投影し、目で見てわかりやすい形で展示しました。住民説明会など、同時に複数の人々に説明する場面などでの活用が期待できます。
図5 3D地形模型とプロジェクションマッピング
動画1 3D地形模型とプロジェクションマッピング
4日間にわたり、初めてデジタルツインという言葉を聞いた方も含め、幅広い年齢層の方が足を運んでくださり、デジタルツイン実現プロジェクトについて広く知っていただくきっかけになりました。
CEATECの公式サイトでもご紹介いただきました。
ご来場者から様々なご意見もいただき、今後より一層デジタルツインを皆さんのお役に立てていただくための気づきを得ることができました。
3.おわりに
データ利活用担当では、これからもデジタルツインの実現を通じて、都市の課題解決と都民のQOL向上を目指していきます。引き続きデジタルツイン実現プロジェクトWebサイト などを通じて最新情報をお届けいたしますので、どうぞご注目ください!




