エアコンを正しく使って熱中症予防
東京都23区における熱中症死亡に係る発生リスクの研究分析結果について (東京大学大学院医学系研究科・東京都監察医務院の共同研究)
東京都監察医務院では、東京大学大学院医学系研究科と共同で、東京都23区における熱中症死亡者について、気象条件や生活様式等の熱中症発生に至った背景に関するデータを用いて、発生リスクを解析し、発生予防に繋げるための研究を行っております。このたび、研究分析の中間報告をお知らせいたします。
熱中症から命を守るため、エアコンを適切に使用しましょう。
1 研究機関
- 東京大学大学院医学系研究科
- 東京都監察医務院
2 研究分析結果のポイント
- エアコンがついていたにもかかわらず死亡する事例(84例)、エアコンが故障して使えず死亡する事例(129例)が213例
- エアコンを適切に使いこなせていなかったために死に至ったと思われる事例(213例)が、屋内発生事例(1,295例)の16.4%
適切でないエアコンの使用例
- リモコンの電池が切れていて使えなかった。
- リモコンの温度設定は28度になっていたが、「暖房」設定になっていた。
- エアコンはつけていたが、温風が出ていた、送風モードや掃除モードだった、送風口にホコリが詰まっていたため風が出ていなかった。