気候変動を踏まえた河川施設のあり方を策定
「気候変動を踏まえた河川施設のあり方」の策定について
東京都では、今後、気候変動の影響による降雨量の増加や海面上昇、台風の強大化など、風水害リスクの増大が懸念されることから、学識経験者等による「気候変動を踏まえた河川施設のあり方検討委員会」を設置し、中小河川の洪水対策や、低地河川の高潮対策などを更に強化していくための検討を進めてきました。
このたび、これらの検討に基づき「気候変動を踏まえた河川施設のあり方」を策定しましたので、お知らせします。
1 主な内容
強靭な都市・東京の実現に向けて、今後の目指すべき河川施設の整備目標や整備手法、整備の進め方などを整理しています。
中小河川の洪水対策
- 「将来の気候変動により増加する降雨に対して河川からの溢水を防止する」ため、目標整備水準を“気候変動を踏まえた年超過確率20分の1の規模の降雨”に引き上げ、調節池等を活用した効率的・効果的な対策を推進
- トンネル式調節池を海等へ延伸し、線状降水帯のような数時間降り続く豪雨に対しても継続的に効果を発揮できる地下河川などの流下施設や、容量の相互融通を図り、局地的な時間100ミリを超える豪雨にも効果を発揮できる調節池のネットワーク化など、多様な降雨を考慮した新たな整備手法の追加
低地河川の高潮対策等
- 「将来の気候変動に伴う海面上昇や台風の強大化による高潮に対しても河川からの溢水を防止する」ため、0.6メートルの海面上昇と930ヘクトパスカルに強大化した伊勢湾台風級の台風がもたらす高潮の対応へと引き上げ
- 景観や背後地との連続性等にも配慮し、防潮堤の嵩上げ、スーパー堤防の整備など、各河川に応じた対策を実施
2 資料の閲覧方法
- (1)建設局ホームページ
建設局ホームページ
- (2)建設局河川部「川のなんでも相談コーナー」(都庁第二本庁舎6階)
※閉庁日を除く午前9時00分から午後5時00分まで
※別添「気候変動を踏まえた河川施設のあり方」(概要版)(PDF:928KB)
本件は、「『未来の東京』戦略」を推進する事業です。
戦略8 安全・安心なまちづくり戦略