ベランダからの子供の転落に注意!
空調なしでも過ごしやすく、ベランダの出入口や窓の開閉が多くなる季節は、子供の転落事故が繰り返し起こっています。
令和7年6月に消費者庁が行った調査報告※では、6歳未満の子供が住宅から転落して死亡した事故が、昨年までの32年間に全国で134件ありました。中でもベランダからの転落は68.7%(92件)で、そのうち、ベランダの乗り越えに足がかりが関与した可能性があるものは84.8%(78件)でした。
事故は保護者在宅中にも起こっており、大人の見守りだけで防ぐことは困難です。
子供達を事故から守るために、ベランダの周辺環境の見直し等の対策を講じましょう。
事故事例
- マンション3階に住む2歳男児がベランダから転落。
ベランダに水槽等が置かれており、これらをよじ登ってフェンス(高さ約120cm)を乗り越えたとみられる。 - マンション12階のバルコニーから4歳男児が転落。
バルコニーに室外機があり、その上に上って転落したものと推定される。
事故を防ぐポイント
ベランダ周辺環境の見直し
ベランダの柵の近くにプランター、椅子、テーブル等、足がかりになるものを置かない。
- ベランダにエアコン室外機を設置する場合は、柵から60cm以上離すか、上から吊るすなど、設置場所に注意する。
- ベランダの出入口に、子供の手の届かない位置に補助錠を設置し、しっかりと施錠する。
保護者の見守りや子供への教育
ベランダのある部屋に、短時間でも子供を一人にしない。
- 子供だけを家に残して外出しない。
- 子供にベランダからの転落の危険性について日頃から教える。
- 子供だけでベランダに出さない。子供をベランダで遊ばせない。
注意喚起動画公開中‼
子供がベランダの手すりの高さまで素早くよじのぼる実験映像や、転落事故を防ぐポイントを短い動画で紹介しています。ぜひご覧ください‼ 動画リンクはこちら
参考
※調査報告書「住宅の窓及びベランダからの子どもの転落事故」消費者安全調査委員会(令和7年6月)
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