令和7年度(夏期)路上生活者概数調査の結果

都庁総合

都は、都内の路上生活者数を把握するため、平成7年より路上生活者の概数調査を行っています。
都内の路上生活者数は増加の一途をたどっていたため、東京都と23区は平成12年から共同で、路上生活者の一時保護から就労による自立までを支援する路上生活者対策事業を実施してきました。
こうした取組の効果により、都内の路上生活者数は、最も多かった時期に比べ10分の1まで減少しています。
今回、令和7年度夏期の概数調査の結果を取りまとめたのでお知らせします。

1 調査方法等

ア 調査実施日時

原則として、令和7年8月1日(金曜日)から同月7日(木曜日)までの間の平日のうち1日(おおむね午前10時00分から午後4時00分までの時間帯に実施)

イ 調査対象

道路、公園、河川敷、駅舎等の各施設別及び各区市町村別の人数調査を実施

ウ 調査方法

各施設管理者等の目視による確認調査であり、テントやダンボール等の中の確認や、路上生活者に対する聴き取りは行っていません。

2 調査結果(概要)

今回の調査で確認した令和7年8月時点での都の路上生活者数は、557人でした。
このうち、都・区市町村等の調査による人数は360人(区342人、市町村18人)、国土交通省の調査による国が管理する河川にいる路上生活者の人数は、197人(区168人、市町村29人)でした。令和7年1月の調査結果と比べると、合計で8人の減となりました。

(単位:人)

  区市町村 国管理河川 合計
令和7年8月(a) 令和7年1月(b) 増減(c)=(a)-(b) 令和7年8月(d) 令和7年1月(e) 増減(f)=(d)-(e) 令和7年8月(g) 令和7年1月(h) 増減(i)=(g)-(h)
23区 342 347 -5 168 173 -5 510 520 -10
市町村 18 15 3 29 30 -1 47 45 2
都合計 360 362 -2 197 203 -6 557 565 -8

※国管理河川分(国土交通省):多摩川、浅川、荒川、綾瀬川、江戸川等

区市町村別では、新宿区、豊島区等で減少し、施設別では、主に都管理道路、電鉄関係で減少しました。
資料1(PDF:114KB)資料2(PDF:105KB)参照
これまでの路上生活者の減少は、都と23区が共同で取り組んできた自立支援センター【注】の運営をはじめとする、路上生活者対策事業等の効果が寄与しているものと考えられます。

【注】自立支援センター:路上生活者及び路上生活となるおそれのある方を一時的に保護し、就労による自立と早期の社会復帰に向けた支援を行う施設

3 最近の都内路上生活者数の推移

(単位:人)

  令和7年度 令和6年度 令和5年度
令和7年8月 令和7年1月 令和6年8月 令和6年1月 令和5年8月
夏期 冬期 夏期 冬期 夏期
23区 342 347 342 372 385
市町村 18 15 17 18 17
国管理河川 197 203 229 234 243
合計 557 565 588 624 645

参考

現在の方式(国管理河川もあわせて調査する方式)での調査を開始した平成14年8月以降で、都内の路上生活者数が最も多かったのは、平成16年8月の6,731人でした。
(うち国管理河川の人数1,080人は、調査時期が異なるため参考数値)

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