節分の時期には子供の”誤えん”に注意しましょう!
節分の行事で、豆まきをしたり、恵方巻(海苔巻)を食べたりする方も多いと思います。



これらの食べ物が誤って気管や気管支などに入ってしまう“誤えん”事故が起きており、子供のいるご家庭では特に注意が必要です。
豆やナッツ類を原因とする子供の誤えん事故は、入院を要する事例が約6割を占めており、危害の程度が高いという特徴があります。
事故事例
- 豆類が詰まったので背中を叩いて吐き出させた。(1歳)
- 鼻の穴に豆をつめた時はなかなか取れなくて焦った。(年齢不明)
- 子供がお腹がすいて急いで食べようとして小さな海苔巻を喉に詰まらせかけた。
しっかり握ってあるおにぎりや海苔が巻いているものは注意しようと思った。(年齢不明)
※ 事例引用「誤飲等による乳幼児の危険~ヒヤリ・ハット調査を実施しました~」東京くらしWEB
事故を防ぐポイント
- 豆やナッツ類は5歳以下の子供には食べさせないようにしましょう。
(小さく砕いた場合でも気管に入りこんでしまうと、肺炎や気管支炎になるリスクがあります。) - 節分の豆まきは個包装されたものを使用するなど工夫して行い、子供が拾って口や鼻などに入れないように後片付けを徹底しましょう。
- 小さい子供は海苔を噛み切りにくいので、小さく切るなどして食べさせましょう。
- 乳幼児にはミニトマトやブドウ等の球状の食品を丸ごと与えず、4等分にカットするなどして小さくしてから食べさせましょう。
- 食べているときは詰め込みすぎに気をつけ、食べることに集中させましょう。
(口に入れたまま走ったり笑ったりすると、誤って吸引して窒息するリスクがあります。)
もしのどに詰まってしまったら…
背中を叩いたり胸を圧迫したりするなどして、とにかく吐き出させます。
反応がある場合は「背部叩打法」を行い、詰まったものが出なかった場合は「腹部突き上げ法」(乳児の場合は「胸部突き上げ法」)を行います。実施方法は以下【参考】4を確認し、もしもの場合に備えましょう。
なお、反応がない場合はためらわずに119番通報をしましょう。