「日傘利用に関する8,353人都民アンケート調査」ご報告 「日傘男子」の4割が今年日傘デビュー 日傘は「日焼け防止」から「暑さ対策」へ
歴代最多の猛暑日を記録した今夏は都民の約7割が日傘を利用
今夏、東京では歴代最多の猛暑日を記録するなど厳しい暑さが続き、多くの方に暑さ対策として日傘の利用が広がりました。都でも暑さ対策として呼びかけを実施してきました。
今回、東京都では、東京アプリを活用して、東京都在住、在勤、在学の方を対象とした「日傘利用に関する都民アンケート」を実施しました。その結果、今年の夏から大きく日傘利用が広がったことが分かりました。
調査結果サマリー
- 2025年は「日傘男子」デビューの年
今夏日傘を利用している人は67%。男性利用も44% - 若者に広がる「日傘男子」
30代以下は2人に1人が利用 - 日傘男子1,856名に聞いた日傘利用の本音
持ち歩きの邪魔にならない(84%)、周囲の目線が気にならない(95%) - 日傘は暑さ対策
日傘を使い始めたきっかけは「暑さ対策(83%)」が1位 - 来年こそ「日傘デビュー」したい人が約半数
軽量・コンパクトが1位に
総括:日傘によって東京の風景が変わった 日傘は「夏の必需品」に
2025年は「日傘男子」デビューの年
今夏日傘を利用している人は67%。男性利用も44%
今年の夏、あなたは日傘を使っていますかという質問に対して、全体で67%の人が「使っている」と回答し、男性も44%が利用していると回答しました。
また、日傘を利用している男性の半数近くの44%が、「今年から日傘を利用している」と回答し、東京で歴代最多の猛暑日を記録した2025年は「日傘男子デビュー」の年になったようです。
Q.今年の夏、あなたは日傘を使っていますか。(単一回答)
Q.日傘を使い始めたのはいつ頃からですか?(単一回答)
若者に広がる「日傘男子」
30代以下は2人に1人が利用
世代別にみると、30代以下は、2人に1人が、今夏日傘を利用したと回答していることが分かりました。
若い世代を中心に、日傘利用が広がっているようです。
Q.今年の夏、日傘を使っていますか?
日傘男子1,856名に聞いた日傘利用の本音
持ち歩きの邪魔にならない(84%)、周囲の目線が気にならない(95%)
さらに日傘を利用している男性の方に、持ち歩きの邪魔になるか聞いたところ、84%が「持ち歩きの邪魔にならない」と回答しています。また、周囲の視線についても、95%の人が「気にならない」と回答しています。
Q.持ち歩きの邪魔になると思いましたか?
Q.周りの目が気になりましたか?
日傘は暑さ対策
日傘を使い始めたきっかけは「暑さ対策(83%)」が1位
また、今夏日傘を利用している方のうち、日傘を使い始めたきっかけとして83%が「暑さ対策」と回答していることが分かりました。特に男性は、「日焼け防止(37%)」を大きく上回り、「暑さ対策(92%)」のために日傘を使い始めたことが分かります。実際に日傘を使った感想として、「暑さが和らいだ」との回答は97%であり、その効果の高さを実感していることが分かります。
Q.日傘を使い始めたきっかけは何でしたか?(複数選択可)
Q.日傘を使うことで暑さはどう感じましたか?
来年こそ「日傘デビュー」したい人が約半数
軽量・コンパクトが1位に
一方で、今夏、日傘を使用しなかった方に、今後の使用意向について尋ねたところ、約半数の49%の人が「使いたい」と回答。どのような日傘を使ってみたいか聞いたところ、「軽量・コンパクト」に続き、「遮熱性」や「遮光性」の高さを求める声が多いようです。日傘に「健康・快適」という価値を見出す都民の姿が浮き彫りになりました。
Q.今後、日傘を使ってみようと思いますか?
Q.どのような日傘を使ってみたいですか?(複数回答可)
総括:猛暑が東京の夏の風景を変えた!今や日傘は「夏の必需品」に
今夏は最高気温が37.9度を記録し、暑さは都民の命と健康を脅かす「危機」となっています。新型コロナが人々の働き方を変えたように、近年の危険な暑さが日傘の役割を変えました。かつては日傘は「日焼け対策」のイメージが中心でしたが、今では「暑さ対策」として定着し、夏の「暮らしの必需品」となったのです。また、特に今年大きく変わったのは、男性日傘の普及です。アンケート結果から、今年は男性が日傘デビューされた年だったことが分かりました。
東京都では、「今年の夏も沸とう京 熱中症から命を守る行動を!」をキーワードに、外出時の日傘の活用など、暑さ対策を呼び掛けてきました。より多くの方に日傘の効果を体感していただくため「日傘キャンペーン」を実施し、都内イベント会場等で1000名以上の方に日傘の貸出を実施してきました。暑さ対策を推進していくために、来年以降、更なる日傘の普及啓発を行っていきます。
メーカー・バイヤー調査結果
東京都では、日傘の製作や販売に関わる会社25者にヒアリングを実施、日傘の動向について調査を行いました。その結果、男性用も含めた日傘の販売本数が増加していることや「遮光・遮熱」といった機能性の高い日傘の支持率が高いことをあげていました。来年に向けて、売場面積や、販売期間の延長を検討している、という声もありました。
男性用含め販売本数が増加
Q:男性用日傘の販売本数は増加した?
- やや増えた(前年より1割以上増加)(11件)
- 増えた(前年より5割以上増加)(5件)
- 大きく増えた(前年より10割以上増加)(4件)
Q:日傘の販売計画は?
- 男性用日傘の本数や種類を増やした(13件)
- 販売期間を長くした(13件)
- 日傘の本数や種類を増やした(12件)
遮光・遮熱の支持率UP
Q:売れ筋の日傘の特徴は?
- 軽量・コンパクト(20件)
- 遮熱性が高い(18件)
- 晴雨兼用(18件)
- 遮光性が高い(16件)
- 自動開閉(12件)
調査概要
調査名
「日傘利用に関するアンケート調査」
調査期間
2025年9月10日~9月23日
調査手法
WEBアンケート
調査主体
環境局
対象者
東京アプリの利用者8,353人
内訳
男性4,251人、女性4,052人 その他50人
10代 | 50 |
20代 | 278 |
30代 | 912 |
40代 | 1,692 |
50代 | 2,389 |
60代 | 2,086 |
70代 | 877 |
80代以上 | 69 |
本件は、「2050東京戦略」を推進する取組です。
戦略20 ゼロエミッション「気候変動適応策の強化」