オープンユニバーシティ春期講座 高校生のための大学授業体験

東京都立大学

【高校生大募集!】『いま、「こころの問題」を考える』等 大学の授業を体験してみませんか?

東京都立大学オープンユニバーシティ春期講座の受講生を募集しています。
高校生のための大学授業体験シリーズは、大学で研究・教育に携わる教員が、オンラインで講義します。
文系・理系を問わず、ジャンルは多岐に渡りますので、興味ある講座を積極的に受講してみてください。

いま、「こころの問題」を考える 〜専門家に何ができるか〜

▽4月26日(水)~6月21日(水) 18:30~20:00

今回は、様々な環境下における「こころの問題」について考える8回シリーズの講座となります。専門家・研究者が様々な事例をもとに、当事者の気持ちに寄り添いながらも、原因や対応の可能性について考えます。

われわれは、今社会的にも不透明な時代になり、非常に不安定な状況に直⾯しています。
幼い子どもの虐待問題から、学校場⾯における不登校、さらには反社会的な様々な問題、そして大人の世界でも深刻な問題となっている、うつ、嗜癖、ひきこもりなど実に様々な問題が身近なこころの問題として直⾯させられています。そしてその背景に存在している、家族や夫婦の問題もまた時代を反映している問題でもあり、メディア等でも、様々な形で取り上げられています。最近注目されているカルト宗教の問題なども深刻な問題としてあります。
さらに職場や学校でのメンタルヘルス対応も重要です。ここで取り上げられるのはその一部かもしれませんが、それぞれの問題に、こころの専門家がどのように対応しているか、先駆的立場から取り組んでおられた専門家の先生方が、それぞれの⽴場からこころの支援の現状について、今という時代における「こころ」の支援について、⻑年の経験を踏まえたうえで、人々のこころの中にどのようなことが起きており、それに対して専門家として、何ができるか、語っていただきます。

本講座は8回シリーズの講座となり、「こころの問題」を中心に専門家 研究者8人による講義となりますが、講座全体のナビゲーターを東京都立大学大学教育センター 永井撤 特任教授が務めます。それぞれの専門家の先生と受講生の間を取り持って、より分かりやすい形でお話しを進めていただきます。
臨床⼼理学や精神医学などに興味がある⾼校生の皆さんにも参考になると思いますので、受講していただければ幸いです。

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企業の経営に何故「ESG」が大切なのか

▽4月24日(月) 18:30~20:00

高校生の皆さんは企業(会社)の経営について考えてみたことはありますか。
感染症やウクライナ紛争、環境問題など世界を取り巻く環境は混迷を極めています。円安や物価高など経済を取り巻く環境も激変しています。このような環境下で未来に向けて企業を経営していく経営者の役割は、とても重要です。
皆さんはSDGs(持続可能な開発目標)という言葉は良く聞くのではないかと思います。
一方、「ESG」という言葉は聞いたことがあるでしょうか。
ESGとは、環境(E: Environment)、社会(S: Social)、ガバナンス(G: Governance)の英語の頭文字を合わせた言葉です。現在の環境下において企業が長期的に成長するためには、経営においてESGの3つの観点が必要だという考え方が世界中で広まっています。
温暖化や水不足などの環境問題、人権問題や差別などの社会問題など、人類はさまざまな課題に直面しています。こうした中、当時の国連コフィー・アナン事務総長が発表した2006年のPRI(責任投資原則)の中で投資判断の新たな観点としてESGが紹介され、ESGを重視した投資を行っていくことの重要性に対して社会の注目が集まりました。持続可能で豊かな社会の実現を目指すためにも「ESG」を重視した投資の流れは今後も拡大していくと考えられます。

また、そうしたESG投資の流れを受けて、企業の側も環境や社会に配慮し、ガバナンスの効いた経営を行うべきという風潮が強まってきました。持続可能な成長と企業価値の向上を目指す、サステナブルな経営が求められるようになってきたのです。
こうしたサステナブルな経営が行われているのかどうかについて、企業は様々な視点から評価されるようになってきています。企業の将来にも大きく影響することが考えられます。

高校生の皆さんは、今後社会に出られて日本の未来の創造に大きく関わっていくことになりますが、本講座では経済にとって重要な役割を果たしている企業の経営そのものや、今後の経営に何が必要とされているのかなどを、できるだけ判り易く解説します。
今後の皆さんの進路の参考になれば幸いです。

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人とコンピュータの未来をデザインする 「インタラクションデザイン」

▽5月27日(土) 14:30~16:00

スマートフォンであればタッチ、パソコンであればキーボードやマウス、車であればハンドル操作等、様々な情報機器の操作は最初から決まっているわけではありません。例えばスマートフォンをジェスチャ操作や音声認識で操作してもよいですし、自動車の運転にジョイスティックを利用することもできます。人間と機械のやり取りには自由な組み合わせが可能であり、この研究領域をインタラクションデザイン(対話設計)と呼んでいます。
近年の人工知能ブームの中によって、多くの様々なことが自動化されていきますが、最終的には必ず人間が指示を出す必要がある為、これからの技術発展において、インタラクションデザインはますます盛んになる研究分野とされています。対象となる人(ユーザ)によってその研究用途は様々です。例えば四肢障害を持つユーザによる視線操作、画面が大型化しても快適に片手で操作可能なスマートフォン、従来操作とは全くことなる方式で演奏可能な電子楽器等、インタラクションデザインの応用範囲は多岐に渡るため、きっと皆さんの趣味や好きなこともこの研究のなかで扱えるでしょう。

本講座では講師のこれまでの研究活動を通じて開発してきた電子楽器や支援機器、エンターテインメント、アート作品応用事例等を紹介しつつ、未来を切り開くために必要な新しい教養について皆さんと知識を共有したいと考えています。どんなアイデアもアイデアのままでは私達の生活や社会に存在しないのと同じです。思いついたアイデアを自分で実装することで、共に未来を創造しましょう。

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新超伝導体のデザインと応用にむけた研究

▽6月9日(金) 18:30~20:00

高校生の皆さん、超伝導という言葉を聞いたことはありますか?少なくとも、超伝導リニアという言葉は耳にしたことがあると思います。超伝導は一部の金属(超伝導体)が低温で示す量子現象で、超伝導転移温度以下では超伝導体の電気抵抗が完全にゼロになります。この状態を利用し、強力な電磁石を作ることで、超伝導リニアの浮上走行が可能になり、また、病院のMRIにも超伝導電磁石が使われています。今後も社会の色々な場面で活躍の場を広げる超伝導体ですが、実際に利用できる材料はまだ限られています。

本講義では、高校生の皆さんに超伝導研究の面白さを知っていただきたいと思います。超伝導についての簡単な紹介の後に、どのように新しい超伝導体をデザインするかを説明します。新物質を開発する研究では、物理と化学の幅広い知識が必要です。また、開発した超伝導体に応用材料としての機能を付与することで、新しい工学応用分野を切り拓くことも、今後重要になる超伝導研究の指針だと考えています。これらの融合研究に関して、最新の研究を紹介しつつ、簡単に説明いたします。

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