防災アナウンサーとして全国で活動を続ける奥村奈津美氏
アナウンサーとして東日本大震災を経験し、その後15年にわたって全国各地の被災地を取材・支援している防災アナウンサーの奥村奈津美氏。大切な家族を守るという視点で防災を伝える「おうち防災」を提唱している。多くの人々が暮らし、働く東京では、一人ひとりの備えが都市全体の災害対応力につながる。東京における「おうち防災」の重要性と、今日から始められる備えについて、奥村氏に伺った。
東日本大震災で痛感した、備える大切さ
東京都出身の奥村氏は、大学卒業後に広島県の放送局に入社し、2008年に宮城県の放送局に移った。そして2011年3月11日に起きたのが、東日本大震災だった。奥村氏は自宅で被災した直後、アナウンサーとして緊急災害報道に携わり、その後も長く続く災害報道を担う中で、大きな無力感を覚えたという。
「停電によってテレビが見られない状況にあった方も多くいらっしゃいました。どれだけテレビを通して『逃げてください』と呼びかけても、届かないんです。災害が起きてからでは、本当に何もできないんだと痛感しました」……
取材・文/加藤奈津子
撮影/藤島亮
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