ビジネスの世界から農業の道へ
矢野氏はもともと会社員として働いていたが、祖父が脳梗塞で倒れ、一家が江戸時代から東小岩に保有してきた農地を管理できなくなった。両親には家業である農業を継ぐ意思がなかったため、矢野氏は、自宅に隣接して所有する一家の農地の存続が、自分に懸かっていると認識した。地域の農業の伝統を守ることに貢献したいという思いから、この挑戦を引き受けることに決めたという。
祖父母は小松菜の栽培を専門としていたが、矢野氏は方向性を一変させて、ブルーベリー栽培を始める決断をした。観光農園の運営にも関心を持っていた彼は、樹高の低いブルーベリーは子どもや高齢者でも手が届きやすく、ファミリー向けの作物として最適だと考えたのだ。また、ブルーベリーの旬は6~8月であり、子どもたちの夏休み……
写真/井上勝也
翻訳/友納仁子

