基礎疾患があるけれど安心して不妊治療や妊娠を目指したい方へ ― 東京都立大塚病院の医療体制をご紹介

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目次

はじめに
基礎疾患がある方こそ「妊娠後」を見据えた病院選びが大切
東京都立大塚病院とは
気軽に受診してください・早めの相談が大切
一般不妊治療から生殖補助医療まで幅広く対応
妊孕性温存療法にも対応予定
内科疾患のある方、婦人科疾患で手術が必要な方の不妊治療にも対応
妊娠後も専門的なサポートが受けられる
こんな方は相談を検討してみましょう
糖尿病がある方
高血圧がある方
膠原病や自己免疫疾患がある方
精神疾患やてんかんがある方
FAQ
Q.一般不妊治療と生殖補助医療はどう違いますか?
Q.大塚病院で受けられる不妊治療の具体的な内容を教えてください
Q.合併症があっても不妊治療を受けられるそうですが、具体的にどのような合併症に対応できますか?
Q.紹介状はどうしても必要ですか?
Q.どのような状態なら受診予約をしてよいですか?不妊治療を受けると決めているわけではなく、まずは医師に相談してみたい場合にも予約して構いませんか?
Q.初診の際は、カップルで受診する必要がありますか?
Q.初診の際の、一般的な所要時間や当日の流れを教えてください
Q.保険診療には年齢制限や回数制限がありますが、制限を超えた場合でも治療できますか?
Q.保険適用の条件を教えてください
Q.男性不妊にも対応できますか?
Q. 母児同室ですか?
Q. 無痛分娩は行っていますか?
Q. 妊婦健診の付き添いはできますか?
Q. 立会出産はできますか?
まとめ
【関連リンク】

はじめに

「基礎疾患があるけれど、不妊治療を受けても大丈夫だろうか」
「妊娠した後の体調管理や出産のことも考えると不安がある」
「持病がある場合、どの病院に相談すればよいのだろう」


妊娠や出産を希望する方の中には、このような不安を抱えている方が少なくありません。
近年は妊産婦の高齢化や、糖尿病や高血圧、甲状腺疾患、膠原病、てんかん、精神疾患などの基礎疾患を抱えながらも、不妊治療や妊娠・出産に取り組む方が増えています。大切なのは、持病があることだけで妊娠を諦めるのではなく、ご自身の状態に応じて専門的な医療体制の下で適切なサポートを受けることです。
東京都には、不妊治療や妊娠・出産に関する相談を受けながら、基礎疾患を持つ方の妊娠を支援する都立病院があります。
その中でも、東京都立大塚病院は総合周産期母子医療センターとして、高度な周産期医療を提供している医療機関です。

※総合周産期母子医療センター:妊娠22週から生後1週間未満の「周産期」にある母子を一体的に救命・管理する拠点施設であり、NICUやMFICUを備え地域の周産期医療を支える役割を担っています。


基礎疾患がある方こそ「妊娠後」を見据えた病院選びが大切

不妊治療を検討する際、多くの方は治療内容や妊娠率に目が向きがちです。
しかし、基礎疾患がある場合は、

  • 妊娠前の健康管理

  • 妊娠中の持病のコントロール

  • 出産時のリスク対応

  • 出産後の母子管理

まで含めて考えることが重要です。
例えば、

  • 糖尿病

  • 高血圧

  • 腎疾患

  • 甲状腺疾患

  • 膠原病

  • 気管支喘息

  • てんかん

  • 精神疾患

などがある場合、産婦人科だけでなく内科や専門診療科との連携が必要になることがあります。
そのため、「不妊治療を受ける病院」だけではなく、「妊娠後も安心して通院できる病院」を選ぶことが大切です。


東京都立大塚病院とは

東京都立大塚病院は豊島区にある都立病院で、東京都から「総合周産期母子医療センター」に指定されています。都内でも限られた医療機関のみが担う高度な母子医療を提供しています。
また、産婦人科だけでなく、

  • 糖尿病・内分泌代謝内科

  • 腎臓内科

  • 循環器内科

  • 小児・新生児科

  • 精神科

  • リウマチ膠原病科

など多くの診療科を有しており、持病を抱える方への総合的な医療が可能です。


気軽に受診してください・早めの相談が大切

都立大塚病院の生殖医療外来では、気になることがあれば早めの受診をお勧めしています。
不妊の原因は人によって様々なので、受診のタイミングに決まりはありません。
都立大塚病院の生殖医療外来では、まずは、医師が状況を詳しくお聞きして相談を受けたり、必要な検査や治療をご案内するところから始めます。
都立大塚病院の生殖医療外来には、不妊カウンセラーの資格を持つ看護師がいて、カウンセリング室も用意されています。
不妊に関して、たとえば、

  • 妊娠を希望しているがなかなか妊娠に至らない

  • 検査や治療が必要かもしれないが、どうしたらよいか分からない

といったお悩みをお持ちの方は、是非一度、都立大塚病院の生殖医療外来の予約をお取りください。


一般不妊治療から生殖補助医療まで幅広く対応

東京都立大塚病院では、一般不妊治療(タイミング法・人工授精)だけでなく、生殖補助医療(体外受精・顕微授精)、胚凍結、胚移植まで幅広く対応しています。
また、先進医療を用いた培養技術や検査、胚移植術も提供可能であり、妊娠を希望する方に幅広い治療方法を提案できます。


妊孕性温存療法にも対応予定

東京都立大塚病院では、妊孕性温存療法開始に向けた準備も進めています。
※東京都若年がん患者等生殖機能温存治療費助成事業の指定医療機関として申請中
 
妊孕性温存療法は、がん治療などで妊娠能力が低下する前に卵子・胚・卵巣組織などを保存し、将来の妊娠の可能性を残す医療です。
東京都立大塚病院では、女性であれば卵子や受精胚、男性であれば精子を専用の監視システムを備えた保管容器にて保管可能です。対象となる年齢等は、生殖医療外来へお問い合わせください。


内科疾患のある方、婦人科疾患で手術が必要な方の不妊治療にも対応

都立大塚病院では、

  • 糖尿病、高血圧等の内科疾患のある方

  • 子宮筋腫や子宮内膜症などで手術を必要とされる方

などの不妊治療にも、院内の各診療科と連携して広く対応します。
都立大塚病院では、一つの病院で、不妊治療と原因となる疾患の治療の両方を連携して進めることができます。そのため、合併症がある方の不妊治療を、時間を有効に活用し、患者さんの負担が少ない形で進めることができます。


妊娠後も専門的なサポートが受けられる

東京都立大塚病院の大きな特徴は、妊娠後のリスク管理体制です。
総合周産期母子医療センターとして、

  • ハイリスク妊娠

  • 合併症妊娠

  • 多胎妊娠

  • 妊娠糖尿病

  • 妊娠高血圧症候群

などへの対応を行っています。
さらに、

  • 母体・胎児集中治療管理室(M-FICU)

  • 新生児集中治療管理室(NICU)

  • 中等症・回復期治療室(GCU)

を備えており、母体や赤ちゃんに高度な医療が必要となった場合にも対応できる体制が整っています。


こんな方は相談を検討してみましょう

糖尿病がある方

妊娠前後の血糖コントロールは母体と赤ちゃんの健康に大きく関わります。専門的な管理を受けながら妊娠を目指すことが重要です。

高血圧がある方

妊娠中は血圧の変化に注意が必要です。産婦人科と内科が連携した診療体制が役立ちます。

膠原病や自己免疫疾患がある方

病状や使用している薬によっては妊娠前からの計画的な管理が望まれます。大塚病院では専門外来との連携体制があります。

精神疾患やてんかんがある方

妊娠と服薬の両立について、専門医と相談しながら治療方針を検討できます。


FAQ

Q.一般不妊治療と生殖補助医療はどう違いますか?

一般不妊治療は自然に近い形での受精を目指す治療です。精子と卵子が女性の体内で会い、受精することを前提としています。
タイミング法や人工授精などがあります。
生殖補助医療は卵子と精子を体外に取り出し、人工的に受精させる技術を用いた治療です。一般不妊治療で妊娠に至らない場合や、特定の不妊原因がある場合に選択されます。
体外受精や顕微鏡受精などがあります。

Q.大塚病院で受けられる不妊治療の具体的な内容を教えてください

一般不妊治療(タイミング法・人工授精)から、生殖補助医療(体外受精・顕微授精を行い、胚培養、胚移植の実施)まで対応いたします。

Q.合併症があっても不妊治療を受けられるそうですが、具体的にどのような合併症に対応できますか?

(婦人科疾患)
婦人科疾患の中に、子宮筋腫や卵巣嚢腫などがあります。これらが不妊の原因になっている場合があり、手術によって不妊が改善する場合があります。また、不妊の原因でなかったとしても、これらの疾患を抱えたまま妊娠すると周産期リスクが上がる場合があり、妊娠前に手術を推奨する場合もあります。
生殖医療科と産婦人科が連携して、手術の必要性を判断し、手術計画を立てるため、手術前後にスムーズに不妊治療を進めていくことが可能です。
(内科的疾患)
内科的疾患の代表として、糖尿病や高血圧が挙げられます。妊娠、出産を考えた場合、血糖値や血圧が適切にコントロールされている必要があります。不妊治療中、妊娠成立した後も継続して当院の内科と連携して診療を進めていくことが可能です。
(その他)
また、膠原病や心臓手術後などで抗血栓療法を行っている場合、採卵などの外科的処置の際に、抗血栓薬を変更したり、処置後の出血に慎重に対応したりする必要があります。このような状況でも担当科と連携を取って、対応することが可能です。

Q.紹介状はどうしても必要ですか?

紹介状なしでもご受診は可能ですが、当院は「地域医療支援病院」であるため、紹介状の持参がない場合、初診に際し、診察料金とは別に、特別の料金として7,000円お支払いいただく制度となっております。

Q.どのような状態なら受診予約をしてよいですか?不妊治療を受けると決めているわけではなく、まずは医師に相談してみたい場合にも予約して構いませんか?

患者さんの状態は様々ですので、一律にどのような方が受診対象と決めることは困難です。不妊に関して悩みや不安を抱えておられる方は、まずは予約を取って一度ご受診ください。

Q.初診の際は、カップルで受診する必要がありますか?

不妊治療はカップルで行う必要があるため、初診時にはお二人で受診することをお勧めいたします。
ただし、ご都合が合わない場合は、お一人での受診も可能です。
その場合は、2回目以降の受診時にご同伴いただきますようお願いいたします。

Q.初診の際の、一般的な所要時間や当日の流れを教えてください

初診当日は、問診・診察・超音波検査・採血などを行い、全体でおおよそ来院から3時間程度が目安です。
内容は検査項目や人数(お一人かパートナー同伴か)によって異なります。
検査後は、結果説明の予約をお取りします。

Q.保険診療には年齢制限や回数制限がありますが、制限を超えた場合でも治療できますか?

保険診療の範囲を超える方も、自費診療にて対応いたします。
自費の場合は、健康保険法で定められた料金に準じて(保険診療と同様の算定方法の10割計算)お支払いをお願いします。

Q.保険適用の条件を教えてください

初めての治療開始時点の女性の年齢が
・40歳未満の場合: 胚移植が通算6回まで(1子ごとに)
・40歳以上43歳未満の場合: 胚移植が通算3回まで(1子ごとに)

Q.男性不妊にも対応できますか?

精液検査は随時対応可能です。乏精子症などの場合は、人工授精や顕微授精を用いた不妊治療を当院で行うことが可能です。
ただし、無精子症などの診断となった場合には、当院では対応できないため、他医療機関をご紹介いたします。

Q. 母児同室ですか?

基本的に母児同室です。産後のお母さんの体調で赤ちゃんのお預かりも可能です。

Q. 無痛分娩は行っていますか?

無痛分娩を行っております。大塚病院の無痛分娩(麻酔による産痛緩和)は、産婦人科医、麻酔科医、助産師が協力し、無痛分娩をご希望される産婦さんに安全に麻酔を提供できる体制を構築しています。

Q. 妊婦健診の付き添いはできますか?

妊婦健診への付き添いは可能です。診察時は医師の判断で立ち会えない可能性がございます。

Q. 立会出産はできますか?

陣痛室への立ち合いは出来ませんが、分娩室へ移動された後(赤ちゃんが生まれる時)はパートナーの方のみ立会分娩可能です。医師の判断で立ち合いができない場合もございます。また、病院内は個人情報など機密性の高い資料を多く取り扱っております。写真や動画撮影はスタッフから許可が出るまでは禁止となっております。

 


まとめ

基礎疾患がある方が不妊治療や妊娠を考える際には、治療そのものだけでなく、妊娠後の管理や出産まで見据えた医療体制を確認することが大切です。
東京都立大塚病院は、

  • 不妊治療に関して受診し相談できる体制がある

  • 多くの診療科と連携できる

  • 総合周産期母子医療センターである

  • 合併症妊娠やハイリスク妊娠に対応している

という特徴を持つ都立病院です。
「基礎疾患があるけれど安心して不妊治療や妊娠を目指したい」
そのような方は、一人で悩まず、東京都立大塚病院の専門外来に相談してみてください。適切な医療につながることが、安心して妊娠・出産を目指す第一歩になります。

【関連リンク】

※制度の内容・実績等は更新される場合があります。最新情報は東京都公式サイト等をご確認ください。

 

 
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