ギョギョッと学ぼう!さかなクンとこどもの安全【東京都防犯ネットワーク】

令和8年3月14日、府中市のルミエール府中コンベンションホール飛鳥において、「こども安全フェスタ」が開催されました。このイベントは、こどもが交通事故や犯罪被害等に遭わない方法を親子で楽しく学ぶために、平成20年度から開催されています。会場には、都内在住・在学(在園)のこどもとその保護者約400名が来場。事前申し込みも受付開始から約10日間で〆切前に定員に達するなど、イベントへの関心の高さがうかがえました。

今回のテーマは「ギョギョッと学ぼう!さかなクンとこどもの安全」。スペシャルゲストとしてさかなクンを迎え、今春から小学校に通うこどもや低学年の児童とその保護者を主な対象として、こどもが自ら危険を回避するためのお約束「いかのおすし」をはじめ、道路の安全な渡り方や自転車に乗る際の注意点などをクイズ形式で学びながら、“自分を守る力”や“保護者がこどもを見守るポイント”を身につけるプログラムが行われました。
司会の山迫未紀子さんの進行で、安全安心を推進する東京都のマスコットキャラクター「みまもりぃぬ」が登場し、イベントがスタート。スペシャルゲストとして紹介された、さかなクンが登場すると、会場は一気に歓声に包まれました。
第一部:交通安全クイズ
第一部では、クイズ形式のプログラム「カラス天狗先生の交通安全教室~にん太と、にん子のクイズ修行~」が行われました。忍者小学校に通うにん太とにん子が交通ルールを学ぶストーリーに合わせ、こどもたちも映像を見ながら一緒にクイズに挑戦しました。
クイズは全10問。道路に出る際の安全確認や横断歩道の渡り方、歩道のない道路の歩き方、自転車に乗る際の注意点など、日常生活で起こりうる場面が題材です。
例えば「公園で遊んでいるときにボールが道路へ転がってしまったら?」という問題では、
A:急いで拾いに行く「ウサギの術」
B:周りを見てゆっくり拾いに行く「カメの術」
という選択肢が提示され、
Aでは、ウサギに化けた忍者が急いで道路に飛び出しボールを拾いに行く様子
Bでは、カメに化けた忍者がゆっくりと止まって周りを確認しながら、道路にボールを拾いに行く様子
の映像が流れ、会場からは「B!」と元気な声が上がりました。
また、「道路の反対側にいる友達に呼ばれたときは?」では、近くの横断歩道まで移動してから渡る「ワタリドリの術」が正解。「停まっているトラックの前を通るときは?」では、停車車両の脇から通行してくる車両の有無を確認する「キリンの術」が正解となるなど、こどもたちは楽しみながら交通安全のポイントを学びました。
クイズが進むにつれて会場からは「A!」「B!」と元気な声が響き、会場は大いに盛り上がりました。
最後には保護者に向けて、小学生の交通事故に関するデータも紹介されました。小学生における重大事故は歩行中が55%以上、自転車乗車中が35%以上を占め、特に低学年で多く、発生時間帯は夕方に集中していることが説明されました。
小学校に入るとこどもが一人で行動する時間が増えます。家庭で交通ルールを確認したり、通学路の危険箇所を一緒に見直したりすることの大切さが呼びかけられ、第一部は終了しました。
第二部はみんな大好き!さかなクンの登場です!
続く第二部では、さかなクンをゲストに迎え、子どもたちが自分の身を守る方法について楽しく学びました。
小学生になると、こどもだけで行動する機会が増えることから、防犯標語「いかのおすし」を合言葉に、危険な場面での行動を確認しました。
「いかのおすし」は、ついて「いか」ない、くるまに「の」らない、「お」おごえをだす、「す」ぐにげる、「し」らせる、の文字を取った防犯標語です。
まずは、「いか」「の」「お」「す」「し」のそれぞれの言葉についてポーズを交えながら説明するさかなクン。説明後、さかなクンが会場に問いかけます。「みんなも一緒に声を出してやってみよう。知らない人には、ついて~?」と会場に問いかけると、こどもたちも一緒にポーズを作りながら大きな声で「いかない」!と、イカのポーズをしながら大合唱。「お」のパートでは、「おおごえをだす」だけでなく、会場で配布された防犯ブザーを実際に鳴らしてみるなど、こどもと保護者が楽しみながら学ぶことができました。
また、さかなクンは音を出して仲間に知らせる魚や、小さな魚が群れになって身を守る習性など、魚の世界の例も紹介。さかなクンならではの話にこどもたちは興味津々の様子でした。
保護者に向けては、こどもの見守り活動の意義についての説明がありました。こどもが犯罪被害に遭いやすいのは、特定の場所や時間というよりも、こどもが一人になる瞬間とされています。このような危険な瞬間を減らすため、地域での見守り活動や「ながら見守り」の大切さが伝えられ、多くの保護者がうなずきながら話を聞いていました。
最後はクイズで振り返り。「知らない人についていってもいいのかな?」などの問いに、こどもたちは「バツー!」「だめー!」と元気よく答えました。

そして最後の問題、「今日学んだ自分の身を守るための大切な合言葉は?」という問いかけに、会場のこどもたちは声をそろえて「いかのおすしー!」と大合唱しました。
こどもたちの歓声に応えるように、さかなクンがこのイベントのために「いかのおすし」を一枚にまとめて描き下ろした特製イラストを披露してイベントは幕を下ろしました。
イベント終了後の会場は記念撮影の時間。多くの親子が、会場入口に展示されたさかなクンの特製イラストや東京都のマスコットキャラクター『みまもりぃぬ』と一緒に、思い出の一枚をカメラに収めていました。

こうして、大盛況のうちに終了した今年の「こども安全フェスタ」。さかなクンとの楽しい学びの時間は、こどもたちにとって“自分を守る力”を身につける大切なきっかけとなったようです。
会場では、参加した保護者やこどもたちから、次のような声が聞かれました。
参加者の声
4月から1年生になるお子さんと参加した保護者
「とても楽しかったです。こどもと一緒に、あらためて防犯について学ぶことができました」
7歳と3歳のお子さんのお父さん・お母さん
「通学路の狭い道について、こどもと一緒に歩いて確認してみようと思いました。こどもが一人になる時間をできるだけ少なくするよう、注意したいと思います」
4歳の女の子とお母さん
「いかのおすしの勉強ができて楽しかったです。娘なりに、自分が小学生になったときのことを想像できたと思います」
さかなクンファンの7歳の男の子
「さかなクンに会えて楽しかったです。ぼくは、ふだんから『いかのおすし』を守っています!」
小学2年生の女の子のお母さん
「データなども見せてもらえて、とても参考になりました。こどもだけになる瞬間や危険な時間帯には、特に注意したいと思います」
新1年生のお子さんのお母さん
「こうしたイベントを体験して、こども自身が身を守る方法を身につけてくれると少し安心できますね」
こどもたちの元気な声と、保護者の真剣なまなざしが印象的だった今回のイベント。
この日の学びや体験が、これからの毎日の中でこどもたちを守る力となり、家庭や地域での見守りの輪がさらに広がっていくことが期待されます。
今日の学びが、きっとこどもたちのこれからの安全につながっていくことでしょう。
