2025年もたくさん伝えた!伝わった!第3回「伝わる広報大賞」開催
東京都公式noteは「東京都戦略広報課」から発信していますが、その名前の通り、東京都では全庁を挙げて“戦略的な広報”に力を入れています。なぜなら、さまざまな取り組みを実践しても、それがみなさまに伝わらなくては意味がないから。
「伝わる広報大賞」グランプリ
応募作品の中から、審査基準を総合的に考慮して、最も評価の高い取り組みに対して贈られる賞です。
東京2025デフリンピック【スポーツ推進本部】
見事グランプリを獲得したのは、11月に開催された「東京2025デフリンピック」に関する一連の広報です。100周年という記念すべき年に日本初開催。しかしデフリンピック自体の認知が低く、大会前から積極的にイベント開催やメディア発信を行い周知を図ってきました。選手に届ける応援「サインエール」の開発、アスリートとファンをつなぐSNSなどの情報発信が功を奏し、目標の一つとして掲げた観客数10万人に対して、約28万人が来場。都民のデフリンピック認知度も73.1%と驚異的に上昇し、文句なしの受賞となりました。
TOKYO FORWARD 2025 〜世界陸上・デフリンピック〜
「PR戦略」賞
政策と広報をセットで考え、マーケティング志向による最適なメディアプランによる取り組みを表彰。1作品が上記のグランプリに輝き、4作品が入賞しました。
世界陸上を契機とした 家庭の油 回収キャンペーン【環境局】
使い終わった油の回収という一見地味な活動を、世界陸上との連携やインフルエンサー・リュウジさん出演の動画で積極的にPR。また、リサイクルが当たり前の江戸時代にならって「江戸前じょうご」を作り配布するなど、具体的な回収方法まで訴求し、行動変容につなげました。最終的には、羽田からニューヨークに飛行機を飛ばすのに必要なSAFの量に相当する油を回収することができました!
令和7年度HTT【環境局・政策企画局】
昨年の伝わる広報大賞「デジタルマーケティング推進」賞に引き続き、2年連続入賞となります。今回は「HTT(電力をHへらす・Tつくる・Tためる)」の認知率が低い30代~50代の女性をメインターゲットに設定。舞踊家・女優の堀越麗禾さんと芸人のチョコレートプラネットさんを「HTT兄妹」として起用し、耳に残るリズムと分かりやすい標語を用いた広告で認知を広めました。TVCMやSNSで見た方も多いのではないでしょうか?
脱炭素へ、できることからHTTアクション | 地球環境・エネルギー | 東京都環境局
令和7年度男性の家事・育児実態調査結果の普及啓発【生活文化局】
2年に1度の調査結果、面白い結果が出ているけれど、なかなかパパ・ママに知ってもらえない。そこで270ページにも及ぶ報告書を16ページに凝縮し、イラストやグラフを盛り込んだわかりやすいレポートを作成しました。メディア説明会の開催や、いい育児の日・いい夫婦の日の近辺にプレスリリースすることで、さまざまなメディアに取り上げられ、社会全体で「家事・育児」を考えるきかっけを創出しました。
令和7年度 男性の家事・育児実態調査結果|男性の家事・育児実態調査|東京都生活文化局
子供たちに ギュッと 伝わる広報~ギュッとチャット~【子供政策連携室】
2025年1月に誕生したこども相談チャットの利用促進のために、世代ごとにそれぞれのクリエイティブを作成。ギュッぴいのキャラクターや、「あのね・・・」の言葉で始まるキャッチコピーなど、相談のハードルを下げる工夫をしています。利用者と同世代のインフルエンサーを起用したり、長期休みの前後などに広告を強化するなどきめ細かい設定で、サービスの認知拡大・利用促進を推進。サービススタートから、約1万件の相談がありました。
「国際広報推進」賞
国際視点から魅力的なコンテンツを積極的に発信した取り組みを表彰。最優秀賞1作品、入賞1作品です。
最優秀賞:国際金融都市推進事業「国際金融都市・東京としてのプレゼンス向上」に係る世界に向けた戦略的なプロモーション【産業労働局】
東京を世界有数の国際金融都市としてPRしようと、海外で開催する展示会に企業と共同で積極的に出展。ドバイやシンガポールなど、それぞれお国柄に合わせたプロモーションを行い、取材やインタビューにも対応しました。結果、海外メディア19社での露出が実現し、海外企業との商談にも結び付けることができました。
フィンテック企業に対する海外進出支援事業|フィンテック産業の育成|東京都産業労働局
観光客向け 銭湯の魅力発信・利用促進プロジェクト【生活文化局】
観光客の満足度の高い、安価で気軽な文化体験コンテンツとしての東京の銭湯を、インバウンド向けに多言語展開でPRをしました。多言語表示等の要件を備えた「インバウンド対応モデル銭湯」63軒を設定。世界陸上やデフリンピックの大会関連施設に銭湯PRブースを出展するなど、銭湯の体験と利用促進につなげることができました。
「クリエイティブ」賞
クオリティが高く、ユニークな切り口で話題となった等、取り組みを表彰。最優秀賞1作品、入賞1作品です。
最優秀賞:トー横のリアル~青少年を狙う悪意ある大人たちへの犯罪防止広報啓発~【都民安全総合対策本部】
トー横に関わるPRは、前回も「クリエイティブ」賞を受賞しています。今回は、ターゲットを売春をするこどもたちから“買春する男性”へシフト。元プロレスラーの蝶野正洋さんを起用し、買春は犯罪だということだけでなく社会的信用も失うことを、迫力満点の動画で表現しました。こちらは、当日の東京都職員による投票で選ばれる「オーディエンス」賞も受賞しました。
この街のリアル トー横の裏側 | 未成年の犯罪被害防止特設サイト
みんくる&とあらんのニコっとランド【交通局】
人気キャラクターみんくる(都営バス)と、とあらん(東京さくらトラム)のキャラクターを前面に出したキャンペーン。日暮里・舎人ライナーの沿線でスタンプラリーやフォトスポットの設置、コラボカフェなどを展開し、かわいらしい世界観で、思わずシェアしたくなるようなシチュエーションを作りました。
「みんくる&とあらんのニコっとランド」を開催します! | 東京都交通局
「インハウス制作・企画」賞
予算をかけずに職員のアイディアにより、斬新な発想、特筆すべき成果があった取り組みを表彰。最優秀賞1作品、入賞2作品です。
最優秀賞:「メトポリ」【vsリアル刑事】警察官ならわかって当然?薬物クイズ【警視庁】
職員が「警察官ユーチューバー」として出演し、薬物について現役刑事とクイズで対決する動画を作成。警視庁の堅いイメージを払拭し、難しい内容を分かりやすく伝えました。こちらの視聴回数は32万回以上、チャンネル登録数も1.1万件増加しました。ほっこりゆるめの展開ですが、クイズは激ムズ! 最後にはきっちりと薬物の危険性に関しての注意喚起もあり、勉強になります。
4つの公園をめぐる歴史ガイドツアー【公益財団法人東京都公園協会(建設局)】
多摩地域の都立公園には戦争の遺跡が残っています。戦後80年の節目に、4つの公園をめぐって歴史を学ぶガイドツアーやクイズラリーを開催しました。戦争を知らない若い層をターゲットに、職員自ら企画、作成、出演したチラシや動画などを展開。また、手作りのノベルティグッズを配布し、イベントをPRしました。
参加者は昨年度の約2.3倍となる555名、また昨年度の11倍となる78人が4つの公園巡りをコンプリートしました。
東京都インターネット公売 【大江戸×マンガ】による広報展開【主税局】
インターネット公売を「掘り出し物が見つかるオークション」と位置づけ、大江戸×マンガという新たな切り口でPRを展開。公売物品展示会も洗練された雰囲気のある表参道に移し、参加者をゼロから50名に! 来場者からは「SNS見ました」の声も多数。広報に関する知識がほとんどなかったところからスタートし、まさに「伝わる広報」の大切さに気づき、結果を出すことができました。
以上、ちょっとお堅いイメージのある公務員もなかなかやるな、と思っていただけましたでしょうか? 毎回驚きの発想とクリエイティブに、戦略広報課としても刺激されるものがあります。これからも東京都では、伝えたい人にきちんと「伝わる広報」を目指して、日々努力していきます。

