未来が見える、世界が広がる「デフリンピックスクエア」へ
「東京2025デフリンピック」の開催期間中、渋谷区の国立オリンピック記念青少年総合センターに、「デフリンピックスクエア」がオープンしています。こちらは大会運営の拠点となっているだけでなく、誰もが訪れて楽しめる入場無料のスポットです。デフスポーツやろう者の文化に触れ合うことができるほか、多様なコミュニケーションができる貴重なスポットになっています。

中央広場の「にぎわいエリア」では、キッチンカーやグッズショップ、アーティストの公演、フォトスポット、デフリンピック関連企業や団体のブース出店などがあり、おおぜいの人が訪れています。国際手話の講習会は立ち見が出るほどの大盛況。フォトスポットでは、さまざまな国籍の人が行列を作って写真を撮っていました。

センター棟の3階にある「DEAF SPORTS HOUSE(デフスポーツハウス)」では、デフリンピックやデフスポーツについて、楽しみながら深く知ることができます。日本を代表するマンガ家たちがデフスポーツのシーンなどを描いたマンガの展示、デフリンピックの歴史や由来のパネル展示などがあります。こちらでは、デフリンピック日本代表選手の名簿などが掲載された冊子や展示されているマンガのステッカーをもらうことができました。


カルチャー棟の1・2階の文化・技術発信エリアでは、デジタル技術体験・体験プログラム「みるTech(テック)」が開催されています。
会場で出迎えてくれたのは「分身ロボットOriHime(オリヒメ)」。訪れたときは、茨城県にいる女性が遠隔操作をしていて、首をこちらの方に向けたり、手を振ったり、リアルタイムでおしゃべりを楽しみました。

「みるTech」では、スタートアップなど約25社が、国籍の違いや障害のあるなしにかかわらず、誰もがコミュニケーションできる多種多様な技術を紹介しています。中にはすでに採用されて今回のデフリンピックで活躍しているものもあれば、社会での実現化に向けてクラウドファンディングを行っているものなどもあり、そのアイデアや技術の高さに驚かされるばかり。

話した言葉を文字に変えたり翻訳したりできる「透明インターフェイス レルクリア」

耳で聞く音を目で見える光に変えるメガネ「オンテロープグラス」
各コーナーでは商品や技術を体験しながら、開発者の思いや開発の経緯などの話を聞くこともできます。これらがもっと普及すれば、コミュニケーション手段が増えて、世界がもっと広がるのではないかと思わせてくれるものがたくさんありました。

また、カルチャー棟2階のカフェスペースでは、スターバックスが出店し、手話を共通言語とするスタッフたちがコーヒーをサービスしてくれます。手話ができてもできなくても、スムーズにコミュニケーションが取れることを実感できる体験でした。

そのほか1階では、手話言語で出迎えてくれる東京観光情報センターやアニメ東京ステーションのコーナー、ろう者の文化や日本の伝統芸能などのステージが開催されるホールなどがあり、自由に訪れることができます。
デフリンピックスクエアは、デフリンピック開催中の11月26日(水曜日)まで開設しています。国内外のデフアスリートやスタッフの姿も多く見かけるので、ぜひコミュニケーションをとってみてください。きっと世界が広がる体験ができるはずです。