デフリンピックまでのカウントダウン、応援イベント開催
1924年に始まった「デフリンピック」(きこえない・きこえにくい人の国際スポーツ大会)は、今年11月15日(土曜日)から日本で初開催となります。その開催100日前を記念したイベント『TOKYO FORWARD 2025「東京2025デフリンピック 100 Days To Go!」』が8月7日(木曜日)に二子玉川で行われました。
セレモニーには小池百合子知事、室伏広治スポーツ庁長官、全日本ろうあ連盟の河原雅浩副理事長らが登壇し、選手たちにエールを贈るとともに、きこえる人ときこえない・きこえにくい人、すべての人が共生できる社会づくりへのきっかけとなるようにと呼びかけました。
また、デフリンピック出場選手の代表者4名がそれぞれ、100周年であり初の日本開催である大会に向けて意気込みを語りました。
会場ではメダルのお披露目も行われました。表は折り鶴や桜に日本の伝統的な模様をあしらったデザイン。選手たちが大きく羽ばたき、活躍するようにと願いが込められています。裏は、世界の人とのつながりを表現した、いくつもの線が交じり合うデザインになっています。また、メダルリボンは「東京くみひも」という伝統技法で作られ、メダルケースは多摩地域で育った「とうきょうの木」が使われるなど、東京らしさも込められています。
イベント当日は、その場で誰もが参加できる、デフアスリートの競技やきこえない世界を体験できるプログラムが盛りだくさん。
耳をふさいで行う卓球、ピストルの音ではなくランプの色で合図する短距離走のスタート体験、デフアスリートに届ける「目で見る応援」サインエールの練習、手話言語をモチーフとしたアートのライブペインティングなど、きこえる人もきこえない・きこえにくい人も一緒になって楽しんでいました。
会場には開催までの日数をカウントダウンするモニュメントが登場。こちらはアスリートへの応援の気持ちを込めた折り鶴を、桜の花の形のケースの中に入れて“みんなでつくる”モニュメント。デフリンピックの開催前日まで、競技会場のある地域などをめぐっていき、来場者の折り鶴がだんだんと満たされていくことで、大会までの機運を盛り上げていきます。
イベントの開催は平日でしたが、会場はステージも屋外も大盛況。夏休み期間ということもあり、こどもたちの姿も多く見られました。
現在、東京体育館で行われる「東京2025デフリンピック」の開会式・閉会式の一般観覧者を募集中(応募者多数の場合は抽選)。世界中から集まるアスリートの勇姿やセレモニーのパフォーマンスを直接見られる貴重なチャンスなので、ぜひ会場で盛り上がりましょう。
チケットは無料(一部支払方法、発券方法にかかる手数料は申込者の負担となります)、詳細・申し込みはイープラスのWEBサイトより、応募は8月31日(日曜日)まで。
東京2025デフリンピック 100 Days To Go当日の様子は東京動画でも紹介しています。