【井の頭自然文化園】ヒツジ(コリデール)の「アリス」が死亡しました
井の頭自然文化園で飼育していたヒツジ(コリデール)の「アリス」(メス)が2025年5月8日に死亡しました。2009年12月生まれで、15歳でした。
アリスは2011年12月に埼玉こども動物自然公園から妹の「ベル」とともに、上野動物園の子ども動物園にやってきました。当時の子ども動物園には、ヒツジやヤギ、ニワトリが放し飼いになっている「なかよし広場」があり、来園者の方々が自由に入り、直接動物にふれあうことができました。2頭はそこで、来園者の方々とふれあい、また幼児や小学生を対象とした教育プログラムにも参加し、子どもたちに「家畜」の役割や、命の温かさを伝えてくれました。
子ども動物園のリニューアルにともない、2018年7月に井の頭自然文化園へやってきたアリスとベル。井の頭にやってきたころには2頭はすでに高齢といえる年齢でしたが、当園でのくらしにも慣れ、近年は穏やかな日々をすごしていました。歳を重ねるごとに、寒い冬、暑い夏を乗り越えることが厳しくなっていくなかで、2頭の体調管理だけでなく来園者の方々の温かい応援の声もあり、1つずつ乗り越えてくることができました。がんばってきたアリスですが、2025年5月8日に息を引き取りました。死因は心不全でした。
上野動物園にやってきてからの13年間、アリスとベルはずっといっしょにくらしてきました。急にアリスを失ったベルは、当初アリスを探して鳴いていましたが、現在は落ち着き、以前と変わらずすごしています。ベルもまた高齢なため、これからも元気に穏やかにすごせるよう体調管理に気を付けていきたいと思います。
(2024年11月7日撮影) |
(2025年4月21日撮影) |
〔井の頭自然文化園飼育展示係 山口〕
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