史跡玉川上水整備活用計画(改定版)の策定
「史跡玉川上水整備活用計画(改定版)江戸の史跡を守り 未来へつなぐ」の策定について
東京都水道局は、この度「史跡玉川上水整備活用計画(改定版)江戸の史跡を守り 未来へつなぐ」を策定しましたのでお知らせします。
今後も、関係機関等と連携しながら、貴重な「土木施設・遺構」として、また、人々に親しまれる「快適な水と緑の空間」として、玉川上水が次の世代へと引き継がれるよう努めていきます。
計画の概要
1 目的
史跡玉川上水【注】の保存管理の長期的な指針として策定した保存管理計画に基づき、素掘りの開渠が多く残り特に保全が必要な中流部(小平監視所から浅間橋までの約18キロメートル)を対象に、今後、当局が、関係機関等と連携して取り組むべき施策を明らかにすること。
【注】玉川上水は、承応3年(1654年)に、江戸市中への給水を目的として作られた全長約43キロメートルの素掘りの水路です。
平成15年には、江戸・東京の発展を支えた歴史的価値を有する「土木施設・遺構」として、開渠区間約30キロメートルが国の史跡に指定されました。
2 計画期間
令和6年度中から令和15年度まで(おおむね10か年)
3 改定の背景
近年、ナラ枯れや台風による倒木など新しい課題が発生しているほか、法面及び法肩に生育する樹木の大径木化が進み、倒木等による法面の形状変化への対策が必要となっていることから、史跡玉川上水を適切に保存し将来へ引き継いでいくため、計画を改定しました。
計画改定のポイントの概要
1 ゾーニングの導入
- 法面の形状や植生等の視点から、中流部を7つのゾーンに区分
- ゾーンごとの特徴や課題に対応した施策及び管理方針を定め、モニタリング調査の結果等を活用しながら保存整備や植生管理を実施
2 史跡・名勝と一体となった「快適な水と緑の空間」の管理
- 史跡や名勝の歴史的価値の保存を図りつつ、適切な管理を実施するため、樹木の点検や枯損木の伐採等による安全性と快適性の確保や、生物多様性の保全等の基本方針を設定
※計画の概要(詳細)は別紙(PDF:753KB)をご覧ください。
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