【葛西臨海水族園】水族館でこんなことを思ったことはありませんか?

東京ズーネット

 水族館で「なんでこの生きものはこんなに変わった形をしているんだろう?」「自分の好きなあの生きものはどこにいるのかな?」など、ふと気になったことはありませんか? 気になったことがあっても、聞ける相手や場所がなくて未消化のまま帰ったという経験が、みなさんもあるのではないでしょうか。じつは、葛西臨海水族園にはそんなモヤモヤを解決できる場所があります。それは「情報資料室」です!

 情報資料室では標本や映像資料など、生きものについてより詳しく知ることができるよう、さまざまな準備をしてみなさんのおこしをお待ちしております。そんな情報資料室について今回みなさんにお伝えしたいこと、それは「いつもスタッフがいる」ということです! ここでスタッフは日々、ご来園された方々の知的好奇心に向き合っています。
 

情報資料室ではスタッフが、みなさんの生きものに関するご質問にお答えしています。
情報資料室ではスタッフが、会話を通してお客様の興味を広げます。

 ここで私の体験談をひとつ。情報資料室にいると、サメに興味のある男の子が「サメの歯は、どうしていろんな形があるの?」と質問に来てくれました。たとえばネコザメはサザエなどのかたい殻をもつ貝のなかまを食べることから、貝を割りやすいような歯の形をしていて、ミツクリザメはえさとなる生きものに出会いにくい深海で、とらえた獲物を逃がさないような歯の形をしています。歯の形はその生きもののえさや食べ方に合った形なんだとお話をすると、男の子は展示しているサメの歯の標本を見ながら「この歯はこうして使ってそう!」「上と下で歯の形がちがうのはなんで?」と興味津々でした。スタッフとの交流の中で、生きものについて新たな気づきを得て、また新たに気になることも見つかったようでした。人の探求心に終わりはありませんね。

 みなさんも水族園で生きものを見ていて気になったことや、生きものについて何か知りたいことがあったら、ぜひ情報資料室におこしください。スタッフとおしゃべりしながら生きもののさらなるおもしろいところをいっしょに探してみると、これまで知らなかったものの見方や発見があるかもしれませんよ!
 
左手には映像資料を見ることのできるモニターが、右手にはさまざまな標本があります。
情報資料室にてみなさんのおこしをお待ちしております。

〔葛西臨海水族園教育普及係 土井拓也〕

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