被害者と家族の悲劇を訴え 拉致問題啓発劇公演

とちょうダイアリー

11月15日、江戸川区総合文化センター(江戸川区)で拉致問題啓発舞台劇「めぐみへの誓い―奪還―」(主催:政府拉致問題対策本部、都、江戸川区)が公演されました。北朝鮮による拉致は重大な人権侵害です。拉致被害者のうち、東京都に住んでいた方、東京都で失踪した方は4名。北朝鮮による拉致の可能性を排除できない特定失踪者のうち、東京都に住んでいた、または東京都で失踪した方は少なくとも46名います。日本人の拉致問題は平成14年10月に5名の帰国が実現しましたが、以後、膠着状態が続いています。今回の公演は多くの都民の方に拉致問題への理解を深め、関心を持ってもらおうとの目的で開催されました。この日は一般観客のほか、区内4校の中学校の生徒たちが観劇に訪れていました。
劇の前には政府拉致問題対策本部から拉致問題の概要説明があり、被害者家族の切実な訴えが映ったビデオメッセージなどが紹介されました。またシンガーソングライターの山口采希さんによるミニコンサートがありました。山口さんは一人のファンから拉致被害について教えてもらったことをきっかけに「空と海の向こう」をつくり、その歌を会場で歌ってくれました。その後、劇団夜想会による「めぐみへの誓い―奪還―」が上演。拉致被害者の横田めぐみさんの父・滋さんを俳優の原田大二郎さんが演じ、めぐみさんと会うことのできない悲しみを訴えました。

公演の様子

劇団夜想会による公演

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