東京芸術文化鑑賞サポート助成 採択5事業決定
助成創設1年目。好評につき予算上限に達し、全ての審査を終了しました
「東京芸術文化鑑賞サポート助成」第4弾 採択5事業を決定
東京都と公益財団法人東京都歴史文化財団アーツカウンシル東京は、世界陸上・デフリンピックが開催される2025年に向けて、誰もが芸術文化に触れることができる共生社会の実現を目指し、今年度から「東京芸術文化鑑賞サポート助成」を開始しました。
本助成は5月の募集開始以降、多数のご応募をいただいており、10月には採択金額の総額が予算上限に到達し申請受付を終了したところです。
この度、今年度最後となります第4弾として、5団体の芸術文化事業の鑑賞サポートを採択しましたので、お知らせします。今回の採択では、展覧会の鑑賞支援プログラムや、演劇・ミュージカル等における字幕タブレットや音声ガイドの貸出、バリアフリー対応していない映画の字幕付帯上映など、それぞれの鑑賞体験を豊かにするサポートが導入されます(詳細は別紙(PDF:664KB)のとおり)。ぜひ各会場にてご体験ください。
採択事業で実施される鑑賞サポートの情報は、「クリエイティブ・ウェルビーイング・トーキョー」のホームページ(外部サイトへリンク)にて順次掲載いたしますので、ぜひご活用ください。
本助成を活用した鑑賞サポートの事例 採択事業より抜粋
演劇公演中に、オペレーターがリアルタイムで舞台シーン(視覚情報)を補足する音声ガイド
劇団俳優座本公演「慟哭のリア」
主催
有限会社劇団俳優座
オペレーターがセリフの合間に、舞台の様子をリアルタイムでガイド
ガイドスタッフによる機材の案内
利用した鑑賞者の感想(抜粋して要約)
- セリフがないシーンのガイドがとてもわかりやすく助かりました。音声ガイドはこれからも続けて欲しいです。
- 案内を担当してくださったスタッフが、たくさん声がけしてくださり助かりました。
主催者の感想
- (助成の申請要件である)アクセシビリティ講座を受講し事前に学べたことや一連の流れを体験できたことで、主催者側も安心してお客様をお迎えすることができました。
自分たちの成長を感じました。
街全体を舞台にしたアートイベントで、ろう者ガイド・手話通訳と巡る鑑賞ツアーを実施
「すみだ向島EXPO2024」
主催
一般財団法人八島花文化財団
ろう者ガイドと手話通訳と共に展示作品を巡る様子
利用した鑑賞者の感想(抜粋して要約)
- 手話が付くことで安心して楽しむことができました。
手話で作品のポイントを伺うことが出来てよかったです。 - 鑑賞した作品が、手話の表現と相まって美しくて涙が出た。一緒に楽しむ、共に分かち合うというのはどういうことなのか、一緒に体験できてよかったです。
主催者の感想
- 「手話で翻訳するだけではなく、一緒に楽しむことができるか」を意識してツアー構成を作りました。反省点もありますが、今後もチャレンジを続けたいと強く思いました。
東京芸術文化鑑賞サポート助成とは
芸術文化事業を実施する民間団体等によるアクセシビリティ向上の取組に対し150万円を上限に対象経費を全額助成。東京芸術文化相談サポートセンター「アートノト」と連携し、鑑賞サポート講座や専門家による相談体制を提供。詳細は特設ホームページ(外部サイトへリンク)へ。
本事業は東京文化戦略2030のプロジェクト
「クリエイティブ・ウェルビーイング・トーキョー」の一環です。
本件は、「『未来の東京』戦略」を推進する事業です。
戦略15 文化・エンターテインメント都市戦略