得意な理数の才能を伸ばそう
都は、夏休みの間、都立高校生などを対象とした「得意な才能を伸ばす教育(理数)」事業を実施しました。これは、理数分野を得意とする生徒がその才能を伸ばせるよう、また国内外で活躍できる科学者や研究者を育てることを目的としており、大学での講義受講や課題研究の指導などが行われました。
8月21日に、千葉大学で情報工学に関する課題研究プログラムが行われ、都立高校の1年生2名が参加しました。
参加した渡邊湊介さんは「小さい頃から携帯電話やパソコンが好きで、この分野に興味があり参加した。普通では経験できないことをやれるので参加してよかった。難しい内容だが、できるようになりたい」、今井華音さんは「プログラミングに興味がある。まだ進路など決まっていないが、情報系のこの分野に進むのもいいなと思った」と話していました。
同大学大学院情報学研究院の難波一輝准教授は「今回はコンピューターの中で何が行われているか興味を持ってもらうため、プログラミングの処理などを見てもらった。ITに携わりたい人は大勢いるが、確かな技術を持つ人が少ない。またその技術者を育てる教育者も不足しているので、若いうちから興味を持ってもらい、そのような人が教える側にも育ってくれたらと思う」と話しました。
大学生から指導を受ける今井さん(右)
指導する大学生(左)、渡邊さん(中央)、難波准教授