【知事の部屋】これからの都政の新たな展開に向けたメッセージ

知事の部屋

令和6年(2024年)9月2日(月曜日)、オンライン会議が開催され、小池知事は各局長等に対してメッセージを伝えました。

(小池知事)

はじめに

今日は9月の2日。9月に入りました。この間、台風10号への対応については、本当にみなさんご苦労様でした。
今日はですね、皆さんに活力溢れる持続可能な都庁の実現に向け、一言申し上げたいと、この機会を作っております。

BPRに徹底的に取り組む

まず、AIの活用です。そして、DXによる業務の徹底的な効率化についてです。
いつも申し上げているんですけれども、これまで宮坂副知事を中心に爆速で進めてきた都庁のDXですが、DXのX、トランスフォーメーションのフェーズにすでに入っております。行政手続のデジタル化や未来型オフィスの整備を一層推進する。
そのことに加えて、これからはさらに、BPR、すなわち「業務プロセスの最適化」を強力に推し進めていただきたい。
書類の処理、そして作業の山に、職員の貴重な時間が奪われていないでしょうか。仕事の流れを一からチェックして徹底的に合理化・効率化を図って、職員が都民のためにやりたいこと、また実現したいことに、むしろそちらの方に時間を使えるようにして欲しいと、こう考えています。
現場の中にも、きっと改善のアイデアは眠っていると思います。今日ここにお集まりの皆さんがリーダーシップを発揮し、職員の知恵を大いに引き出していただきたい。そして、都民にとっても職員にとってもWinWinとなるような仕事の進め方へと、変革をしていただきたいと思います。

AI活用が当たり前の都庁にする

そしてもう一つが、デジタル、なかでもAIの活用です。
その進化については日進月歩どころではありません。分単位、秒単位で加速度的に進んでいると言っても過言ではありません。身近な例を挙げてみましょうか。将棋界です。藤井聡太プロをはじめとする多くの方が当たり前のようにAIを活用して研鑽を積み、腕を磨いているということはご存じのとおりです。テクノロジーがパートナーとなって、「人」の力を存分に引き出してくれる良い例、好例ではないかと思います。
50年先、100年先を見据えれば、こうした先端技術の活用はもはや避けて通れないと思います。定型的な作業など、AIに任せられるところは任せ、職員の皆さんには、「人」にしか出来ない、クリエイティブな業務に注力してもらう。そうすることによって、都政全体のQOSをグンと高めていって欲しいと思います。ぜひ、AIの活用を当たり前にしてまいりましょう。

職員一人ひとりが主役の都庁へ

BPRやAI活用をはじめとするDXによって目指す都庁の姿、それは、「職員一人ひとりが主役の都庁」に尽きます。
いかなる時代であっても、都市の活力の源泉は「人」。それは都庁も同じです。新しいテクノロジーをツールとして上手に使いこなすことで、プライベートの充実や、政策の議論にもっともっと時間を使うことができるようになります。ベテランのみなさんも若手のみなさんも、自らが持つ経験や柔軟な発想を存分に発揮して、都民のための、より良い政策を練り上げていく。そのような職員一人ひとりが輝く「オープン&フラット」な都庁を築いていきたいと思います。
そして既にお知らせしております通り、そのための予算についてはシーリングの枠外といたします。そして人員の方も、規模や内容に応じて優先的に配置することといたしました。
ここにお集りの皆さんには、それぞれの持ち場で、ぜひとも未来志向の変革を強力に先導するよう期待をいたしております。都庁一丸となって頑張っていきましょう。

以上で私の話を終わります。

写真

関連ワード
カテゴリ
タグ