「伝わる広報大賞」の新設及び受賞作品を決定
「伝わる広報大賞」の新設及び受賞作品の決定について
東京都は、庁内等の優秀な広報事例を共有し、オール都庁での広報マインドを高めることにより、「一つひとつの政策を一人ひとりの都民に届ける」ことを目指し、広報活動に焦点を当てた職員表彰「伝わる広報大賞」を新設しました。庁内等から全126件の応募の中から、このたび、以下の9作品を受賞作品として決定し、本日表彰しました。
1.受賞作品
大賞(「伝わる」広報大賞)
政策と広報を一体として捉え、戦略的に推進し、多くの都民から共感を集めるなど、「伝わる」広報を最も実践した取組を表彰します。
人権週間2023(政策企画局・総務局)
評価のポイント
- 過去の分析を踏まえて、人権を考えるきかっけづくりにコンセプトを変更した点が素晴らしい。
- 6つのテーマを取り上げており、異なるイラストレーターや声優を起用して、様々な人権問題があることを直感的に伝えている。
- 人権課題という難しいテーマをイラストで表現したことはアプローチとしてよかった。
参考
(部門賞)クリエイティブ賞(動画部門):2作品
動画の質が高く話題となったもの、動画の特性を生かして効果的な広報を実践した取組を表彰します。
Enchanting TOKYO(政策企画局)
評価のポイント
- 動画自体にスケール感があり、クリエイティブとして質も高い。世界の中の島の魅力が意外性と国際目線でも感じることができる。
- ドローン等を駆使し、実際に見えない魅力を見せるなど、動画ならではの魅せ方となっている。
参考
八丈島(動画15秒)(外部サイトへリンク)
青ヶ島(動画15秒)(外部サイトへリンク)
東京都水道局アプリ(水道局)
評価のポイント
- アプリの機能などを説明したいと考えてしまいがちなところを、歌とキャラクターで親しみやすさが持てる内容に作られており、分かりやすかった。
- 元々あったキャラクターを活用し、リファインできている点が評価できる。かわいくて大きな水滴がエレベーターに乗れないという演出は面白い。
参考
東京都水道局アプリ キャッシュレス篇(動画30秒)(外部サイトへリンク)
(部門賞)クリエイティブ賞(静止画部門):2作品
ポスターやリーフレットなど、ユニークな切り口で話題となった取組を表彰します。
知って防ごう!食中毒(保健医療局)
評価のポイント
- とっつきにくい内容をグラフィックにし、「読んでみよう」と思わせている。
- 食中毒という「見えないもの」をうまくキャラクター化し、楽しみながら学べる内容にできている。
参考
「ちょっとおでかけ秋の夜長の自然文化園(夜間開園)」の集客力アップの広報(公益財団法人 東京動物園協会(建設局))
評価のポイント
- ビジュアルに統一感がある。文字を隠しても、夜間や動物の話だと分かる素晴らしいビジュアル。リピーターの獲得にも寄与している。
参考
井の頭自然文化園 ちょっとおでかけ秋の夜長の自然文化園(外部サイトへリンク)
(部門賞)PR戦略賞:2作品
効果的なメディア露出やSNSの運用等を通じて、社会的な機運を醸成した取組を表彰します。
TOKYO強靭化プロジェクト(政策企画局)
評価のポイント
- グラフィック、動画、ランディングページもしっかり準備してありメッセージが伝わる。
- 見えないところで守られていることがわかる。普段行けない場所でのメディアツアーを行うなど、強烈なインパクトを残している。
- 関東大震災100周年を契機に広報活動をした点も良い。
参考
デフリンピック 大会エンブレム制作プロジェクト!(生活文化スポーツ局)
評価のポイント
- エンブレムは素晴らしいものを制作しており、過程も含めて評価したい。制作過程をみせることで、本気が伝わったからこそ、このメディア露出・密着取材につながった。
- アスリートだけでなく、障害のある方など支える側に、脚光をあてたのは素晴らしい。
参考
東京2025デフリンピック 大会エンブレム(外部サイトへリンク)
(部門賞)インハウス制作・企画賞:2作品
少ない予算又は予算がない中で、職員のアイディアにより広報を実施し、斬新な発想、特筆すべき成果があった取組を表彰します。
『学びたいに応える学校』都立浅草高等学校 紹介動画(教育庁)
評価のポイント
- 生徒・職員だけでこういう形でまとめたのが一つの成果。「中学では勉強についていけなかったが、ここ(浅草高校)では学ぶことができた」という学生のインタビューを引き出したのが最大のポイント。保護者にも響く。
- 自分が中学生だったらこの高校に行きたいと感じた。仲間が仲間を撮る良い動画。「来てほしい」という気持ちが伝わる動画になっている。
参考
救急車ひっ迫アラート(東京消防庁)
評価のポイント
- 「救急車ひっ迫アラート」という言葉を使い、不要不急の電話は途中で切ることを丁寧な広報活動で伝えつつ、都民も自発的に発信してくれる点も期待できる。
- 救急車が不足するということを報道任せではなく、自ら発信し、危機感と覚悟を持って伝えている。
参考
2.審査委員(五十音順)
- 浦野有代氏(月刊「広報会議」編集長)
- 西村剛氏(株式会社I&S BBDO シニアクリエイティブディレクター)
- 山本高史氏(株式会社コトバ代表、関西大学社会学部教授)
3.実施結果詳細
ホームページで「伝わる広報大賞」の実施結果の詳細がご覧いただけます。