燃料電池ごみ収集車導入支援区市町村が決定
都の支援により燃料電池ごみ収集車を都内区市町村が導入します!
先行導入と将来の本格導入により燃料電池ごみ収集車の実装化を促進
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東京都は、エネルギーの安定供給の確保や脱炭素化に向けた取組として、都内における水素エネルギーの需要拡大・早期社会実装化を目指しており、業務用車両の水素利用を推進しています。
都は、国内自動車メーカーが製造する燃料電池(FC)ごみ収集車を先行して導入する区市町村並びにFCごみ収集車の生産台数拡大後を見据え導入の計画を作成し本格的導入を目指す区市町村を募集していましたが、このたび、事業を実施する区市町村が決定しましたのでお知らせします。
都は、FCごみ収集車のベース車となるFCトラックの実装化が進む中で、早期にFCごみ収集車の量産化を促進するためにも、水素社会の実現を目指す区市町村や事業者と連携し、更なる水素需要の拡大に取り組んでいきます。
記
(1)事業名
ZEVごみ収集車実装支援事業
(2)事業内容
1)ステップアップ型導入支援事業
- 国産FC小型トラックをベースとしたFCごみ収集車について、試験利用を希望する区市町村に一定期間無償貸与することで、将来的な導入に向けた車両性能の体感や導入効果の検証等ができる機会を創出
- Commercial Japan Partnership Technologies株式会社【注】が企画した車両を利用
【注】CJPTには、いすゞ自動車株式会社・スズキ株式会社・ダイハツ工業株式会社・トヨタ自動車株式会社・日野自動車株式会社が参画
参考 CJPTが企画したFCごみ収集車の概要
燃料電池ごみ収集車(イメージ)
※技術検討実証車(スーパー耐久レース展示車両)
写真提供:トヨタ自動車株式会社
- 水素と空気中の酸素を化学反応させて電気をつくり、その電気を動力源に走行及びごみ収集装置用の電動油圧ユニットを駆動し、ごみを収集する電動車両
- 標準的仕様の場合、1,800キログラムのごみ積載が可能(積載量は装備により変動)
- 10.5キログラムの水素を搭載し、満充填で約170キロメートル走行が可能(収集ルートの道路事情、収集回数により変動)
2)集中導入支援事業
- ア 将来的なFCごみ収集車の集中導入を計画し、導入に向けた計画書を都に提出する区市町村に対して、FCごみ収集車導入時に、都が車両本体価格の4分の3を負担
- イ 水素ステーション(ST)の整備を促進するため、アに加えて、定置式水素STを公有地等に整備・誘致する場合、都が車両本体価格の10分の10を負担
(3)実施自治体・導入時期等
1)ステップアップ型導入支援事業
合計10区市(千代田区、台東区、葛飾区、江戸川区、八王子市、町田市、東村山市、清瀬市、東久留米市、多摩市)に対し、CJPTが企画したFCごみ収集車5台を前半と後半に分け、各区市で1台ずつ1年半程度交代で導入
導入開始時期 | 区市町村 |
---|---|
令和6年3月頃 | 千代田区 |
令和6年夏~秋頃 | 多摩市、東久留米市、町田市、清瀬市 |
令和7年秋頃 | 台東区 |
令和8年冬~春頃 | 葛飾区、江戸川区、八王子市、東村山市 |
導入開始時期は車両の生産状況等により変動可能性あり
2)集中導入支援事業
合計4区市(江東区、清瀬市、東久留米市、西東京市)が、車両メーカーによる生産台数拡大後に導入を計画
導入計画台数 | 区市町村 | 水素ST |
---|---|---|
5台以上 | 江東区 | 既存活用 |
10台以上 | 【共同実施】 東久留米市(幹事)、清瀬市、西東京市 |
新規誘致 |
本件は、「『未来の東京』戦略」を推進する事業です。
戦略14 ゼロエミッション東京戦略