東京港の荷役機械に燃料電池実装の協定を締結
東京港における荷役機械のFC化プロジェクトの実施について
港湾局では、本年3月に「東京港カーボンニュートラルポート(CNP)形成計画」を策定し、これに基づく脱炭素化に向けた取組を推進しております。
このたび、港湾局、日本郵船株式会社、株式会社ユニエツクスNCT、株式会社三井E&S及び岩谷産業株式会社は、大井コンテナふ頭において、タイヤ式門型クレーン(RTG)【注1】に燃料電池(FC)【注2】を実装し、水素を燃料とした荷役作業を実施するため、協定を締結いたしました。
本プロジェクトの成果を広く展開することで、荷役機械等の水素利用の普及促進を図り、東京港の脱炭素化を推進してまいります。
【注1】タイヤ式門型クレーン(RTG: Rubber Tired Gantry crane):両端にタイヤ付きの脚を設け、地上にレールを設置しなくても走行することができるクレーンのこと
【注2】燃料電池(FC: Fuel Cell):水素と酸素を化学反応させて、電気を発電する装置のこと
記
1 プロジェクトの名称
東京港における荷役機械のFC化プロジェクト
2 参画者
- (1)東京都港湾局
- (2)日本郵船株式会社
- (3)株式会社ユニエツクスNCT
- (4)株式会社三井E&S
- (5)岩谷産業株式会社
3 実施場所
東京都品川区八潮二丁目5番2号
(大井ふ頭6/7号バース 日本郵船東京コンテナ・ターミナル内)
4 実施内容
- (1)荷役機械のディーゼルエンジン発電機のFC発電装置への換装
- (2)荷役機械に対する水素供給体制の構築
- (3)荷役機械による荷役作業の実施(荷役機械に対する水素充填を含む)
荷役機械の換装
水素の供給体制
主な役割
参画者 | 分担 |
---|---|
(1)港湾局 | 東京港における水素活用の普及促進 等 |
(2)日本郵船株式会社 | 全体調整、実施計画、実施場所の提供 等 |
(3)株式会社ユニエツクスNCT | 荷役作業や水素充填作業の実施 等 |
(4)株式会社三井E&S | 荷役機械のFC発電装置への換装 等 |
(5)岩谷産業株式会社 | 水素燃料の調達、運搬及び供給 等 |
5 今後の予定
令和5年(2023年)
事前調査・実施計画、FC発電装置等の設計・製作 等
令和6年~7年(2024年~2025年)
荷役機械のFC発電装置への換装、水素を燃料とした荷役作業の実施、検証 等