路上生活者概数調査の結果 令和4年度冬期
令和4年度(冬期)路上生活者概数調査の結果
東京都は、都内における路上生活者数を把握するために、道路・公園・河川敷・駅舎等の路上生活者の概数調査を行いました。また、夜間における23区内の道路・公園等の概数調査と、深夜帯ターミナル駅周辺の概数調査を行いました。
今回、その調査結果を取りまとめましたのでお知らせします。
1 路上生活者概数調査について
(1)調査結果(概要)
今回の調査で確認した令和5年1月時点での東京都の路上生活者数は、661人でした。このうち、都・区市町村等の調査による人数は400人(区384人、市町村16人)、国土交通省の調査による国管理河川の人数は、261人(区220人、市町村41人)でした。令和4年8月の調査結果と比べると、合計で32人の減となりました。
(単位:人) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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※国管理河川分(国土交通省):多摩川、浅川、荒川、綾瀬川、江戸川など。
区市別では、台東区の9人減をはじめ、港区等で減少し、施設別では、主に区管理公園等で減少しました。《資料1(PDF:112KB)・資料2(PDF:105KB)参照》
これには、都と23区が共同で取り組んできた、自立支援センター【注】の運営をはじめとする、路上生活者対策事業等の効果が、寄与しているものと考えられます。
【注】自立支援センター:ホームレス及びホームレスとなるおそれのある方を一時的に保護し、就労による自立と早期の社会復帰に向けた支援を行う施設
(2)最近の都内路上生活者数の推移
(単位:人) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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(3)調査方法等
ア 調査実施日
原則として、令和5年1月10日(火曜日)から同月16日(月曜日)までの間の平日のうち1日(おおむね午前10時00分から午後4時00分までの時間帯に実施)
イ 目的及び対象者
都内における路上生活者数の実態を把握するため、道路、公園、河川敷、駅舎等の各施設別及び各区市町村別の人数調査を実施
ウ 調査方法
各施設管理者等の目視による確認調査であり、テントやダンボール等の中の確認や、路上生活者に対する聴き取りは行っていません。
(参考)
現在の方式(国管理河川もあわせて調査する方式)での調査を開始した平成14年8月以降で、都内の路上生活者数が最も多かったのは、平成16年8月の6,731人でした。
(うち国管理河川の人数1,080人は調査時期が異なるため参考数値)
2 夜間路上生活者概数調査について
(1)調査方法等
ア 調査実施期間、時間帯及び実施場所
(ア)夜間調査
令和5年1月10日(火曜日)から2月10日(金曜日)までの間の午後6時30分から午後10時00分まで23区内道路・公園・河川(国河川除く。)等
(イ)深夜帯ターミナル駅周辺調査
上記期間の平日のうち1日、終電前後それぞれ30分程度
新宿駅、渋谷駅、池袋駅、上野駅の改札外側及び駅周辺
イ 目的及び対象者
都内における路上生活者数の実態を把握するため、道路、公園、河川敷、駅舎等の各施設別及び各区別の人数調査を実施
ウ 調査方法
自立支援センター職員等の目視による確認調査であり、テントやダンボール等の中の確認や、路上生活者に対する聴き取りは行っていません。
(2)調査結果(概要)
ア 夜間調査
今回の夜間調査で確認した令和5年1月から2月までの23区(国河川を除く。)における路上生活者数は566人でした。なお、夜間調査は1か月間にわたり実施しているため、566人の中に重複している方がいる可能性があります。資料3(PDF:111KB)
イ 深夜帯ターミナル駅周辺調査
以下の4駅周辺で139人が確認されました。
人数 | |||
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駅名 | 令和4年度 | 令和3年度 | 増減 |
新宿駅 | 89人 | 95人 | -6人 |
上野駅 | 25人 | 34人 | -9人 |
渋谷駅 | 17人 | 18人 | -1人 |
池袋駅 | 8人 | 19人 | -11人 |
合計 | 139人 | 166人 | -27人 |