中小企業の景況 令和5年4月調査
都内中小企業の景況調査の結果がまとまりましたのでお知らせいたします。
3月の景況
業況：横ばいから上向く
見通し：改善期待が続く
- 3月の都内中小企業の業況DI（業況が「良い」とした企業割合-「悪い」とした企業割合）は、当月-20（前月-26）と横ばいから上向いた。今後3か月間（4～6月）の業況見通しDI（当月（3月）に比べて「良い」とした企業割合-「悪い」とした企業割合）は、当月-10（前月-11）と改善期待が続いた。
- 業種別の業況DIをみると、卸売業（-22→-13）は9ポイント増加、サービス業（-20→-13）は7ポイント増加しともに改善した。製造業（-25→-21）は4ポイント増加しやや改善、小売業（-39→-36）は3ポイント増加しわずかに改善した。
- 前年同月比売上高DI（-12→-8）は4ポイント増加しやや改善した。業種別にみると、卸売業（-2→8）は10ポイント増加し大幅に改善した。サービス業（-9→-5）は4ポイント増加しやや改善、製造業（-13→-11）は2ポイント増加しわずかに改善した。小売業（-26→-27）はほぼ横ばいで推移した。
- 業種別の業況見通しDIをみると、製造業（-16→-13）は3ポイント増加、小売業（-14→-12）は2ポイント増加しともにわずかに改善した。サービス業（-8→-7）はほぼ横ばい、卸売業（-7→-7）は横ばいで推移した。
業況DI・業況見通しDI（全体）
（季節調整済DI）
付帯調査
都内中小企業の設備投資、資金繰り等の状況
四半期調査：令和5年第1四半期（1～3月）
- 設備投資 全業種で上昇
- 採算状況 2期連続で改善
- 資金繰り 全業種で改善
- 雇用人員 小幅ながら3期連続で不足感が強まる
新型コロナウイルス感染症による事業活動等への影響
経営や事業活動への影響
新型コロナウイルス感染症の感染拡大にともなう2023年（令和5年）3月の経営や事業活動への影響を全体でみると、「影響あり」が31.6％（前回調査36.5％）、「今後影響あり」が4.4％（同3.6％）、「影響なし」が42.0％（同39.3％）。
売上高への影響
新型コロナウイルス感染症発生前の2019年（平成31年）3月と比較した2023年（令和5年）3月の売上高を全体でみると、『減少』が92.3％（前回調査92.7％）。
調査の概要
1 調査目的
毎月の景気動向（業況、生産、売上、在庫等の実績推移及び予測）の結果を中小企業者並びに関係機関等に提供し、経営の指針として、また企業支援のための資料として活用し、都内中小企業の振興を図る。
2 調査方法
郵送による配布、郵送による回収（毎月）
3 調査機関
産業労働局 商工部 調整課
4 回収期間
令和5年4月1日～令和5年4月12日
5 調査規模
対象企業 3,875企業
（内訳）
製造業 1,125企業
卸売業 875企業
小売業 875企業
サービス業 1,000企業
6 回答状況
回答企業数（回答率） 1,313企業（33.9％）
（業種別）
製造業 357企業（31.7％）
卸売業 356企業（40.7％）
小売業 269企業（30.7％）
サービス業 331企業（33.1％）
（規模別）
小規模 658企業（35.9％）
中小規模 240企業（32.7％）
中規模 241企業（35.0％）
大規模 167企業（35.8％）
規模不明 7企業（4.6％）