都立多摩動物公園の臨時休園等
高病原性鳥インフルエンザが疑われる事例の発生に伴う都立多摩動物公園の臨時休園等について
本日、都立多摩動物公園(園長 渡部浩文)(以下、「多摩動物公園」と言う。)で飼育しているツクシガモから鳥インフルエンザが疑われる事例が発生しましたので、お知らせします。
今後確定検査を実施しますが、多摩動物公園は園内の防疫体制を強化するため、2月16日(木曜日)から当面の間臨時休園します(2月15日(水曜日)は通常の休園日です)。みなさまには大変ご迷惑をおかけしますが、ご理解とご協力のほどよろしくお願いいたします。
1.休園の理由
園内のカモ池で飼育していたツクシガモ3羽が死亡したことから、環境省の定める対応レベルに応じた野鳥サーベイランスに基づき、鳥インフルエンザ簡易検査を2月14日に実施し、3羽いずれにおいても陽性を確認しました。また、同じカモ池で飼育している2羽について簡易検査を実施したところ、1羽について陽性が確認されたため、安楽死処置を行いました。
2.休園期間
令和5年2月16日(木曜日)から当面の間
3.経緯
- 2月11日
11時頃 カモ池で飼育していたツクシガモ2羽の死亡個体を飼育担当者が発見。動物病院に収容。 - 2月14日
8時半頃 同じ池で飼育していたツクシガモ1羽の死亡個体を飼育担当者が発見。
10時頃 鳥インフルエンザ簡易検査を実施したところ、3羽とも陽性を確認。
16時頃 同じ池で飼育していたツクシガモ1羽の陽性を確認したため、安楽死処置。
4.これまでに多摩動物公園が実施していた対策
- 鳥類との「ふれあい」の中止(アジア園「ウォークイン・バードケージ」の閉鎖)
- 野鳥飛来抑制のため、アジア園「水鳥池」の水抜き
- 各動物舎での消毒槽及び消毒マット設置と関係者の手洗いの徹底
- 消毒マットによる入園時の靴底の消毒
- 園内へ進入する車両等の消毒の実施
- 感染リスクの高い飼養鳥の移動・隔離(一部鳥類の展示中止)
- 隔離しない園内飼養鳥ケージ上部に防鳥ネットの設置
5.今後の予定
(1)多摩動物公園について
死亡した個体4羽は検体を国立環境研究所に送り、確定検査を行います。確定検査の結果が出るまでに数日かかる予定です。検査の結果については別途お知らせいたします。また、園内飼育鳥類の健康管理及び死亡野鳥の監視体制を強化するとともに、カモ池および周辺園路は消毒を実施し、感染拡大防止に努めます。
(2)恩賜上野動物園、葛西臨海水族園、井の頭自然文化園について
以下の対策を実施します。
- 園内死亡野鳥の監視態勢強化
- 野鳥に関する注意喚起の掲示を園内に掲出
- 一部鳥類の展示中止
(ア)恩賜上野動物園
既に展示を中止している種
アオメキバタン、コハクチョウ、ニホンコウノトリ、オオワシ、タンチョウ(タンチョウは不忍池のみ中止。東園では展示)
※ペリカン、シジュウカラガン、サカツラガンは14時00分-16時35分の間、カバ舎内で展示。
新たに展示中止の鳥類
なし
(イ)葛西臨海水族園
既に実施している対応
汽水池の水抜き
今後の対応予定
「ペンギンの生態」において人止め柵を設置し、来園者と一定の距離を開ける(展示は継続)。「水辺の鳥」は2月16日から展示中止予定(コウノトリ、タンチョウ、クロツラヘラサギの展示を中止)
(ウ)井の頭自然文化園
既に展示を中止している種
ニワトリ、コジュケイ
接触防止対策
フンボルトペンギン、コールダック
新たに展示中止の鳥類
なし
今後の予定
ツル(本園)をケージに収容予定(展示は継続)、池に放飼している鳥類の収容
最新情報については、東京ズーネット(外部サイトへリンク)をご確認ください。