路上生活者概数調査結果(夏期)
令和4年度(夏期) 路上生活者概数調査の結果
東京都は、都内における路上生活者数を把握するために、道路・公園・河川敷・駅舎等の路上生活者の概数調査を行いました。今回、その調査結果を取りまとめましたのでお知らせします。
1 調査結果(概要)
今回の調査で確認した令和4年8月時点での東京都の路上生活者数は、693人でした。このうち、都・区市町村等の調査による人数は424人(区403人、市町村21人)、国土交通省の調査による国管理河川の人数は、269人(区227人、市町村42人)でした。令和4年1月の調査結果と比べると、合計で77人の減となりました。
(単位:人)
区市町村 | 国管理河川 | 合計 | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
令和4年 8月 (a) |
令和4年 1月 (b) |
増減 (c)=(a)-(b) |
令和4年 8月 (d) |
令和4年 1月 (e) |
増減 (f)=(d)-(e) |
令和4年 8月 (i) |
令和4年 1月 (g) |
増減 (i)=(g)-(h) |
|
23区区 | 403 | 437 | -34 | 227 | 266 | -39 | 630 | 703 | -73 |
市町村 | 21 | 21 | 0 | 42 | 46 | -4 | 63 | 67 | -4 |
都合計 | 424 | 458 | -34 | 269 | 312 | -43 | 693 | 770 | -77 |
※国管理河川分(国土交通省):多摩川、浅川、荒川、綾瀬川、江戸川など。
区市別では、渋谷区の8人減をはじめ、新宿区・文京区等で減少し、施設別では、主に都管理道路及び区管理公園で減少しました。
資料1(PDF:117KB)・資料2(PDF:118KB)参照
これには、都と23区が共同で取り組んできた、自立支援センター【注】の運営をはじめとする、路上生活者対策事業等の効果が寄与しているものと考えられます。
【注】自立支援センター:ホームレス及びホームレスとなるおそれのある方を一時的に保護し、就労による自立と早期の社会復帰に向けた支援を行う施設
2 最近の都内路上生活者数の推移
(単位:人)
令和4年度 | 令和3年度 | 令和2年度 | |||
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4年8月 | 4年1月 | 3年8月 | 3年1月 | 2年8月 | |
夏期 | 冬期 | 夏期 | 冬期 | 夏期 | |
23区 | 403 | 437 | 476 | 549 | 550 |
市町村 | 21 | 21 | 21 | 15 | 18 |
国管理河川 | 269 | 312 | 303 | 298 | 309 |
合計 | 693 | 770 | 800 | 862 | 877 |
3 調査方法等
ア 調査実施日
原則として、令和4年8月1日(月曜日)から同月5日(金曜日)までの間の平日のうち1日(おおむね午前10時00分から午後4時00分までの時間帯に実施)
イ 目的及び対象者
都内における路上生活者数の実態を把握するため、道路、公園、河川敷、駅舎等の各施設別及び各区市町村別の人数調査を実施
ウ 調査方法
各施設管理者等の目視による確認調査であり、テントやダンボール等の中の確認や、路上生活者に対する聴き取りは行っていません。
参考
現在の方式(国管理河川もあわせて調査する方式)での調査を開始した平成14年8月以降で、都内の路上生活者数が最も多かったのは、平成16年8月の6,731人でした。
(うち国管理河川の人数1,080人は調査時期が異なるため参考数値)