燃料電池フォークリフトの実装へトライアル
燃料電池フォークリフトの実装に向けたトライアル利用を開始します


東京都では、エネルギーの安定供給の確保や脱炭素化に向けた取組として、都内における水素エネルギーの需要拡大・早期社会実装化を目指しています。このたび、民間事業者と連携し、燃料電池フォークリフトを市場で利用し、データの収集を行うとともに、導入への課題の抽出を行います。今回のトライアル利用の結果は解決策の検討につなげ、燃料電池フォークリフトの都内への導入拡大を図っていきます。
1 目的
本トライアル利用では、CO2削減や作業環境改善等に貢献する燃料電池フォークリフトの運用と検証を行い、物流や製造の現場等における将来的な普及を目指します。
2 事業の概要
本トライアル利用では、市場において燃料電池フォークリフトを実際に走行・集荷業務等に使用し、利用事業者へのヒアリング等を実施し、課題抽出等を行います。
※水素の充填には、水素カードル(水素ボンベ)と簡易水素充填機を活用します。
燃料電池フォークリフト

(C)株式会社豊田自動織機
簡易水素充填機

(C)株式会社鈴木商館
3 運用場所及び期間
多摩ニュータウン市場
令和4年11月1日(火曜日)から1か月程度
板橋市場
令和5年1月中を予定
4 主な連携企業
株式会社豊田自動織機、トヨタエルアンドエフ東京株式会社、株式会社鈴木商館
(参考)燃料電池フォークリフトについて
燃料電池フォークリフトは、水素と空気中の酸素を化学反応させて電気をつくり、その電気を動力源に走行する電動フォークリフトです。
今回運用する燃料電池フォークリフトは定格荷重が1.8トン・2.5トンで、稼働時のCO2排出はゼロ、水素充填時間は約3分で、約8時間【注1】の稼働ができます。また、非常時でも使用できる外部給電機能を有しており、水素1充填あたり1キロワット×15時間【注2】の電力供給が可能です。
【注1】55%稼働、100%水素消費を条件として、メーカーによる稼働時間測定方法により算出
【注2】2.5トン積 燃料電池フォークリフトの場合
本件は、「『未来の東京』戦略」を推進する事業です。
戦略14 ゼロエミッション東京戦略