キョンの推定生息数(令和3年末)
キョン生息状況調査
近年、伊豆大島において特定外来生物【注1】であるキョンが増加しており、大島町の特産物であるアシタバ等を食べて被害を及ぼしているほか、絶滅危惧種のキンラン等も食べることから、生態系にも影響を与えています。
都はキョン対策の一環として、キョンの実態把握を目的に、毎年、生息状況調査を実施し、生息数の推定を行ってきました。今般、令和3年末の生息数を推定しましたのでお知らせします。
この結果を踏まえて、都は引き続き対策の強化に取り組んでいきます。
【注1】海外起源の外来種であって、生態系、人の生命・身体、農林水産業へ被害を及ぼすもの又は及ぼすおそれがあるものとして外来生物法(特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律)に基づき指定される種。
1 キョン推定生息数(令和3年末)
20,944頭
※階層ベイズ法により推定した中央値(別紙(PDF:260KB)参照)
2 対策の現状
新型コロナウイルス感染症対策を徹底の上、年間を通して捕獲を実施した。また、森林域における組織的な銃器捕獲の着実な実施及び市街地エリアでのわな等の捕獲効率が上昇した。その結果、令和3年度は過去最高となる5,251頭(令和2年度比217頭増)を捕獲した。これは年間の自然増加数相当を捕獲していると考えられ、推定生息数の増加に歯止めがかかり、横ばい傾向が続いている。
3 令和4年度の主な取組
- 従来、捕獲圧がかけられなかった地域での捕獲を強化し、生息数の低減を目指す。
- 市街地とその周辺地域におけるキョンの効果的な捕獲手法の検討に向け、行動調査等を実施する。
