自転車用ヘルメットに関する実証実験結果などを公開 着用の必要性を呼びかけ

都庁総合ホームぺージ.

着用なしの転倒は頭蓋骨骨折や脳挫傷のおそれも

東京都商品等安全対策協議会は、自転車用ヘルメットに関するアンケートやヘルメットの効果に関する検証実験の結果などを報告書に取りまとめました。

道路交通法の改正により、自転車利用時のヘルメット着用が全年齢で努力義務となっています。

転倒・衝突時の頭部への影響をシミュレーション

ヘルメット非着用時

頭部への衝撃が非常に大きい → 頭蓋骨骨折や脳挫傷の恐れ

ヘルメット着用時

ヘルメットが衝撃を吸収 → 非着用時と比較して衝撃は小さい

 

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市販されているヘルメットの性能を検証

  • 「自転車用の規格に適合する表示がないもの」と「自転車用の規格のヘルメット」では、衝撃吸収性能などに大きな差あり。

  • ヘルメットを繰り返し落下させたところ、衝撃を与えるごとに衝撃吸収性能が低下。

 

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都内のヘルメット着用状況の実地調査(2023年10月実施)

ヘルメット着用者が全体の8.0%(4,158人中331人着用)、運転者の「一般(概ね中学生以上)」の着用率が5.9%と低い。

 
着用者は、全体の8.0%(331人)
  内運転者 6.3%(250人)
    内一般 5.9%(235人)
    内子供 41.7%(15人)
  内同乗者 49.7%(81人)

 

2,016人におこなったアンケート調査結果

「都内在住」かつ「週1回以上自転車を使用している」2,016人を対象におこなったアンケートでは、全体の4割が自転車の転倒などを経験しています。

  • 過去5年以内に、自転車利用時に接触・衝突・転倒などをしたり、しそうになった経験があるのは、全体の約4割。その経験時に、ヘルメットを着用していなかったのは、86.1%。
  • 自転車利用時にヘルメットを着用していない人の意見(上位3つ)
 
非着用の理由 改善して欲しい点
着用が面倒 47.9% デザイン 45.6%
駐輪時に荷物となる 38.6% 持ち運び性・保管性 37.0%
髪型が崩れる 31.8% 通気性 31.9%

報告書を踏まえて東京都は、事業者や関係団体、国等と連携して、リーフレットやホームページ、SNSなどさまざまな媒体を活用し、積極的に注意喚起を行います。

東京都商品等安全対策協議会の報告書等は、東京くらしWEBからダウンロードできます。

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